清宮また試練…急性胃腸炎で練習早退 24日デビュー絶望的

[ 2018年2月23日 05:30 ]

練習中、辛そうな表情で腹部をおさえる清宮
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 日本ハムのドラフト1位・清宮幸太郎内野手(18=早実)が22日、体調不良を訴え、練習を早退。沖縄県名護市内の病院で検査を受け「急性胃腸炎」と診断された。23日以降の練習、試合参加は回復状態を見ながら判断されるが、沖縄滞在中に行われるオープン戦2試合(24日中日戦、25日ヤクルト戦)で可能性のあった「打者デビュー」は絶望的になった。

 午後2時すぎ。練習を途中で切り上げた清宮はうつむき加減で谷一郎ヘッドトレーナーとともにタクシーに乗り込んだ。名護市内の病院に直行し、診察の結果は「急性胃腸炎」。点滴などの治療を受け、静養に努めた。

 この日は恩納村で韓国・サムスンとの練習を行った1軍から離れ、国頭村で2日連続のフリー打撃を行った。前日は14本の柵越え。1月18日に右手親指を打撲したため、プロ入り後初の屋外フリー打撃となり「たくさん我慢してきたので凄く楽しかった」と笑顔を見せた。ところが、一夜明けて暗転。練習開始から腹を押さえるしぐさを繰り返した。

 それでもフリー打撃では51スイングで5本の場外弾を含む12本の柵越え。42スイングで7本の主砲・中田を上回るパワーを見せ、視察したロッテの八島祥司スコアラーも「驚いた。ボールを飛ばすコツを知っている」と話した。しかし、体調は一向に改善しない。フリー打撃後の走塁練習中には、中田が「おなか、痛いの?」と心配する場面もあった。さらに、ノックでは打球を下腹部に当てるなど精彩を欠き、早退して病院に向かった。

 環境の変化に加え、新人では唯一のキャンプ1軍メンバー入り。18歳のチーム最年少で気を使う場面も多い上に、右手親指の打撲で打撃練習は制限され、実戦は守備と走塁に限られていた。栗山監督は「いろいろと疲れが出たと思う。精神的な部分もある」と気遣い「打つことができてホッとしたのかも」とも言った。高校通算最多111本塁打を誇る黄金ルーキー。だが「プロ初打席」は遠ざかり、再び試練が訪れた。

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2018年2月23日のニュース