ソフトB谷川原&堀内が猛アピール 高谷ら離脱でチャンス到来

[ 2018年2月23日 05:30 ]

5回2死一塁、打者・城所の時に二盗を狙った一走・江川を刺す捕手・谷川原
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 ソフトバンクの若手捕手が猛アピールだ。3年目の谷川原健太(20)、育成選手で4年目の堀内汰門(21)が攻守で存在感を示した。チームはベテランの高谷が右肘関節炎、4年目の栗原が左肩脱臼で相次いで離脱する危機的状況。24日の最終クールからA組に昇格する若鷹2人が、巡ってきたビッグチャンスを全力でつかみにいく。

 必死に食らいついた。3回2死、谷川原は嘉弥真のスライダーを左前にはじき返した。「初球を見逃していたので。まだまだです」。謙遜したが、初のA組紅白戦、初打席でしっかり結果を残した。

 守りも光った。5回2死一塁。二盗を試みた江川を正確な送球で刺した。それでも最終6回に3連打で逆転を許し、本人は反省しきり。「1軍の打者に対し、チャンスで軽い配球になって、簡単に点を取られた」と気を引き締めた。

 オフに鶴岡がFAで日本ハムへ移籍、斐紹(現登録名は山下)をトレードで楽天に放出した。工藤監督は正捕手を白紙とし、今キャンプで競わせる方針を示していた。高谷、栗原の離脱により、1軍経験がある捕手は甲斐のみ。内野手の曽根が捕手練習を始めるほどの緊急事態だ。逆に若手にとっては大きなチャンスと言える。

 「最大のチャンス。これを逃したら“もうない”ぐらいの気持ちでやらないと勝ち取れない」と谷川原。オフに自主トレに同行した高谷から「頑張れよ」と励まされた。「できれば一緒に1軍でやりたかったけど、今は自分のことに集中したい」と力を込めた。

 育成の堀内も負けていない。6回1死二塁で中前打し「1本出て良かったです」。5回には塚田の二盗を阻止した。吉鶴バッテリーコーチは「ミスはあったけど、2人ともチャンスだから。経験していくしかない」と話せば。達川ヘッドコーチも「若い選手にはチャンス。何が災いで何が幸いになるか、分からん。頑張るしかない」とハッパを掛けた。危機を好機に変える若鷹の台頭が期待される。

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2018年2月23日のニュース