ロッテ藤岡裕1号!開幕遊撃へ 井口監督「誰が見ても抜けている」

[ 2018年2月23日 05:35 ]

練習試合   ロッテ7―6中日 ( 2018年2月22日    北谷 )

回表無死、藤岡裕(左)は右越えにソロ本塁打を放ちナインとハイタッチ
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 ロッテの新リードオフマンは確実性だけではなく、長打力もある。3回。「1番・遊撃」で出場したドラフト2位・藤岡裕(トヨタ自動車)は同点ソロを右中間席中段へ運び「強く振れたのが良かった。少しずつ自信が出てきた」と充実した表情だ。高校通算65本塁打を誇る1位の安田(履正社)よりも先に「プロ1号」を放った。

 初回は吉見から中前打し、7回は谷元から中堅やや右の打球を50メートル5秒9の快足で二塁打にした。ともに2番の4位・菅野(日立製作所)の適時三塁打で生還し、5打数3安打3得点。実戦は23打数10安打6打点の打率・435と好調な上、4四球もあり、出塁率はついに5割に達した。

 長さ86センチ、重さ890グラムのバットは先端に重心があり「フルスイングではなく、ボールをバットの芯に強くぶつける感覚」とミート力が最大の特長だ。トヨタ自動車時代は同じ遊撃に1年先輩の源田(現西武)がいたため外野へ回ったことがあるが、強打に加え、守備力も高い。高校時代は投手兼任で遠投120メートルの強肩。昨年、アップシューズのまま、ブルペンで150キロを計測したこともある。

 井口監督は「誰が見てもチームの中で抜けている」と絶賛し、球団では97年小坂誠(現2軍内野守備走塁コーチ)以来21年ぶりとなる遊撃の開幕先発は濃厚だ。「開幕スタメンの気持ちでやっている。(スタメンで)出ないことには始まりません」。亜大時代に指名漏れし、悔しさをバネにプロ入りした24歳。開幕スタメンは目標ではなく、ノルマだ。 (福浦 健太郎)

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2018年2月23日のニュース