高木美帆似?堂林が3盗塁でアピール「常に意識は持っている」

[ 2018年2月23日 06:15 ]

3盗塁を記録した堂林
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 広島・堂林翔太内野手(26)が22日、韓国・KIAとの練習試合(コザしんきん)で3盗塁を決めて走力も武器として見せつけた。高い走塁技術を示し、打撃でも1安打を放って3試合連続安打へ伸ばした。チーム内では平昌五輪スピードスケートで金銀銅すべてのメダルを獲得した高木美帆似でひそかに!?話題。勝負の9年目、すべての面でのアピールを改めて期した。

 堂林が新たな一面を見せた。2回無死二塁から遊撃内野安打で出塁し、続く庄司のフルカウントからの7球目に二盗成功。4回にも二盗、6回には三盗を決めた。「常に意識は持っています」。1軍生き残りへ積極性を猛アピールした。

 暴走と紙一重の好走を披露したのは6回1死二塁の場面だ。二塁走者として投手の長いセットポジションにタイミングが合わず、フライング気味にスタート。迷いなく三塁を目指すと、プレートを外した投手からの送球が乱れた。「行けるなら行け」のサインが出ていた場面。春季キャンプ中だけに失敗を恐れず、サインに敏感に反応した。「力勝負の盗塁は僕の走力では難しい。相手の傾向を見たり、そういうことはベンチから準備ができる」。走塁へ向ける高い意識に対し、玉木内野守備走塁コーチも「盗塁の勘を持っている」と認めた。

 堂林についてチーム内で密かに話題になっていることがある。

 「高木美帆に似ている」――。

 開催中の平昌五輪スピードスケートで金、銀、銅メダルを獲得した高木美だ。スタッフが気付き、今では一部選手も「見方によってはそっくり」と話すまでになった。競技も、性別までもが違うアスリートでも「自分では分からないですけど、うれしいですよ。だってメダリストじゃないですか」と喜ぶ。似ていると言われれば、勝手に親近感を覚えるもの。前夜は宿舎で女子団体追い抜きをテレビ観戦。「最初は危ないかなと思ったけど…。感動しました」と金メダル獲得に大きな刺激を受けた。

 1本ずつとはいえ、沖縄2次キャンプでの3度の練習試合全てで安打を記録するなど打撃も上向いてきた。「打つに越したことはないけど、走れれば、枠に入る可能性も増えますから」。勝負の9年目。走攻守で金メダル級の輝きを放つシーズンにしてみせる。(桜井 克也)

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2018年2月23日のニュース