大谷成功の鍵は「ミートポイント探し」石井一久氏が現地で打撃チェック

[ 2018年2月23日 09:10 ]

練習後、大谷に質問する石井一久氏(右)
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 ドジャースなどで活躍した本紙評論家の石井一久氏(44)がエンゼルスのキャンプ地・アリゾナ州テンピを訪問し、大谷翔平投手(23)のフリー打撃をチェック。36スイング中、柵越え6本を放った内容を評価した上で、実戦の中でメジャー仕様の「ミートポイント」を早めに見つけることが成功の鍵と指摘した。

 フリー打撃を見たが、飛距離も出ているし、ボールにもしっかり対応できている。あとは実戦に入ってどんな感覚を持つか、だ。

 メジャーの打者はミートポイントが日本の打者とは絶対的に違う。日本の投手相手だと前で捉える意識でいいが、メジャーの投手は変化球の曲がりが遅く、それでいて曲がり幅も大きい。150キロ近い球速があるツーシームでも想像以上の変化をする。体に近いところで打たないと、芯で捉えるのは難しい。

 ただ、大谷は状況に応じたミートポイントを見つけるのが上手な選手だ。引っ張って、ガンガン右翼に放り込むタイプの打者ではない。左方向にも大きな打球を打てるのが特長で、それは体の近くに引きつけて打てる技術を持っているからだ。

 本人も話していたが、現時点では打撃フォームなどを変える必要はない。今後、「ライブBP(実戦形式で投手と対戦)」やオープン戦の中で試していく中で自然に変化していくもの。この時期は失敗することも大事。失敗することで、メジャー仕様のミートポイントが見えてくると思う。 (本紙評論家)

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2018年2月23日のニュース