1年前は孤独だった…巨人・高木京「大学時代のフォーム」で復肩目指す

[ 2018年2月4日 09:50 ]

昨年11月、宮崎秋季キャンプでシート打撃に登板した高木京
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 巨人の宮崎キャンプ第1クール2日目。高橋監督が2軍のブルペンを視察に訪れた。内海、山口鉄、森福、大竹、そして沢村。そうそうたるメンバーの一番端には、育成の高木京の姿があった。

 「調子はいい。監督がいらしているのは分かりました。アピール?意識はしました」

 2年前の春に野球賭博への関与が発覚。1年間の失格処分を経て、育成で再契約した。昨年は2軍で17試合に登板し、防御率4・54。「支配下に上がることを意識しすぎてしまった」と振り返った。

 昨オフには母校の国学院大を中心に練習した。大学、そして巨人でも先輩だった日本ハム・矢野らと汗を流した。2段モーションの解禁を受け、投球フォームも改良。右足を高く上げるヤクルト・小川に似た形で「大学時代のフォーム。それに戻しました」。周囲の助言がきっかけだった。

 「フォームはしっくりきています」。体に染みこんだ昔の感覚を思い出しながら投げ込みを重ねる。中継ぎ陣は手薄。支配下、その先にある1軍定着も視野には入るが「今年は先を考えすぎずにやっていきたい」と目の前の一日に集中する。

 昨年の今ごろは先が見えない中で練習していた。巨人の施設も使えず。不安の中で練習したが、集中しにくかった。孤独でもあった。今年はユニホームに袖を通し、周りには仲間もいる。「支えてきてくれた人たちのためにも何とかして支配下に戻って1軍のマウンドで投げたい」と昨季中にも話していた。

 9、12日の1軍を中心とした紅白戦(宮崎サンマリン)には2軍メンバーも招集される。高木京にも声がかかる可能性は高い。一つ目の関門となる。(川手 達矢)

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2018年2月4日のニュース