巨人 中川、出世背番「41」から平成“最後”の大投手目指す

[ 2018年2月4日 09:30 ]

巨人宮崎キャンプ ノックでグラブトスする中川
Photo By スポニチ

 【大谷ロス俺が埋める NEWスター候補生(3)】先発ローテーション入りは、スライダーが鍵を握る。巨人の3年目左腕・中川はキャンプが始まってから連日、スライダーを磨くことに時間を割いている。

 キャンプ3日目もブルペンで58球を投げ込んでから、全体練習後にスライダーを投げる際のフォーム固めに取り組んだ。「直球と変化球でフォームが変わる。開きが早くなってしまう。これをやらないと先発で投げられない」と危機感を募らせている。斎藤投手コーチからは「スライダーは、いつでもストライクが取れるようにしよう」と要求されている。「カットボールよりも遅くて変化量があるもの」が理想だ。130キロ台で直球の軌道から鋭く大きく曲がるものを目指している。

 昨季は主に中継ぎで18試合登板し、10月3日の最終戦では先発機会を得た。最速150キロを超え、斎藤コーチも「ボールは一級品」とその素質に太鼓判を押す。オフは菅野に弟子入りし、ハワイ自主トレに同行。「菅野さんは良い球を続けて投げられる。自分の思った球を何球も投げられるかが大事なんだな」と刺激を受けた。

 背番号は「91」から「41」に変更となった。「まだ違和感あります」と苦笑いするが、それもそのはずだ。41番は斎藤コーチが現役時代につけ、89年には11試合連続完投を達成するなど、沢村賞を獲得するに至った。「(斎藤コーチの現役時代は)凄いというイメージしかない。僕もそういう投手になれれば」。出世背番を与えられたからには、先発で結果を残さなければならない。(池田 翔太郎)

 ◆中川 皓太(なかがわ・こうた)1994年(平6)2月24日、大阪府富田林市生まれの23歳。山陽高(広島)時代は甲子園経験なし。東海大では4年時に春秋通じて11勝1敗。15年にドラフト7位で巨人に入団。ここまで2シーズンで20試合に登板し、防御率5・00。1メートル83、86キロ。左投げ左打ち。

 ≪番記者寸評≫大きいテークバックから、スリークオーター気味で腕が出てくるフォームは、中日・岩瀬に似ている。斎藤コーチも「田口の次ぐらいになってくれれば一番良い」と話すように、左の先発として計算が立てば、大きな戦力アップとなる。

続きを表示

2018年2月4日のニュース