広島・中崎 超速仕上げ 異次元!3日連続ブルペン計225球

[ 2018年1月28日 05:30 ]

3日連続のブルペン入りとなった中崎
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 広島・中崎翔太投手(25)が27日、宮崎県日南市内での先乗り合同自主トレで、初日から3日連続の投球練習に励んだ。早くも計225球に達する自己最速の調整。キャンプインまでの残り4日間も継続してブルペン入りする考えも明かした。守護神として調整を一任されていても、“特権”は必要ないとばかりの快ペースだった。

 自己最速の調整は次元が違う。先乗り自主トレが始まった25日に「例年この時期にはなかった」と手応えをにじませた初日からの70球は序章に過ぎなかった。2日目の75球を経て、中崎は3日連続で球数を増やし、80球を投げた。既に確定的な抑えの役割と照らし合わせれば、まだ捕手を立たせた状態でも異例の“投げ込み”と言っていい。

 「状態は初日より徐々に上がってきている。毎年はこんなに連投することはない。仕上がりが早すぎてもいいことはないと思っているけど、今年は体に痛いところも何もないので」

 キャンプ初日のブルペン入りを義務付けられている投手もいる中、調整を一任され、2・1までの残り4日間についても「毎日ブルペンに入ろうかと思っています」と言い切った。

 「投げた次の日も負担は全くない。今は指先の感覚を確かめている段階。しっかり確認してから(捕手を)座らせようかなと思っています」

 計画通りなら7日連続のブルペン入りを経てキャンプインすることとなり、過去の苦い春とは雲泥の差だ。3年目を終えた13年オフに右手人さし指と中指の血行障害の手術を受けるなど気温の低い時期は調子が上がらないことが多かった。今年は筋肉量を増やすメニューに取り組むなど調整方法を一新。意図したわけではなく、状態のよさから自然とブルペン入りが急増した。

 昨春キャンプはインフルエンザ発症で調整が遅れ、開幕後の4月上旬には右脇腹違和感で離脱。5月下旬の戦列復帰後も8月下旬まではセットアッパーに回った。球団史上初の3連覇を目指す今季はもちろん年間通して抑えの座を務め抜く決意だ。「当日のメニューにもよるけど、キャンプに入ってもできる限り(ブルペンに)入っていこうかなと思う」。球春を待ち望む守護神に死角は見当たらない。(河合 洋介)

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2018年1月28日のニュース