ソフトB今宮 自身初の3割必ず「プロに入ってからの目標」

[ 2018年1月28日 05:30 ]

J1長崎の高田社長(右)と笑顔でトークショーを行う今宮
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 ソフトバンク・今宮健太内野手(26)が27日、福岡市内で行われた地元新聞社の授賞式に出席。トークショーではJ1長崎の高田明社長(69)と軽妙なトークで約600人のファンを沸かし、プロ9年目となる今季の目標に自身初の「打率3割」を掲げた。ホークスの遊撃手では2010年の川崎以来4人目となる快挙に挑む。

 トークショー終盤、和やかなムードが漂う。そんな中、集まったファンを前に、今宮が堂々と宣言した。

 「簡単ではないのは分かっているけど、プロに入ってからの目標なので、(打率)3割を打つことを目指して頑張りたい」。球団の遊撃手では10年の川崎以来8年ぶりとなる高い目標設定に、会場は拍手に包まれた。

 昨季は打率・264、64打点、14本塁打と打撃3部門で自己最高成績を収め、日本一に貢献した。それでも、さらなる高みを目指す。9年目の今季は「リーダーの自覚を持ってやりたい。いつまでも先輩の下ではいけない」とチームを引っ張ることを意識して臨む。今月上旬からは北九州市内で自主トレを行い、万全の状態でキャンプインを迎える。

 打率アップへ、今季は「脱力」をテーマに打ち込んでいる。自主トレ公開日となった8日には「力感なく打つ。どうやったら無駄な動きをなくなるか。コンパクトに振れるか」と語っていた。バットを最短距離で出すことで、確実性を高めることが狙いだ。

 トークショーで掛け合いをしたのは、J1に初昇格した長崎の高田社長。初対面だった今宮に「目標に向かう気持ちが人を変えるし力になる。今宮選手は3割を打てると思うし、今年は凄いことになるんじゃないですか」とエールを送った。今宮の本気度を感じた様子だった。

 今季は自立しなければならない1年でもある。入団時から昨季まで付きっきりで遊撃守備を指導してくれた鳥越コーチが、ロッテに移籍。「鳥越さんに頼っていた部分が大きかったので不安もあるが、新しいものを見つけていきたい」と、これまでのアドバイスを胸に刻み、6年連続のゴールデングラブ賞、2年連続のベストナイン獲得を狙う。

 「満足したら終わり。引退するまで常に上を目指してやりたい。まずは連覇」と今宮。鉄壁の守りに加え、しぶとい打撃を習得し、初の3割クリアに挑戦する。(川島 毅洋)

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2018年1月28日のニュース