清宮VS木田GM補佐浮上 くじ引き当てた“恩人”とアリゾナCフリー打撃で

[ 2018年1月28日 05:30 ]

右手親指の打撲以降控えていた打撃練習を再開した清宮
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 日本ハムのドラフト1位・清宮幸太郎内野手(18=早実)が米アリゾナ春季キャンプで、木田優夫GM補佐(49)と対決する可能性が27日、浮上した。28日の出発を前に、千葉・鎌ケ谷で右手親指負傷後、初めて打撃練習を再開。昨秋のドラフト会議でくじを引き当ててくれた元メジャーリーガーのGM補佐はフリー打撃に登板予定で、怪物ルーキーは万全となって勝負に挑む。

 鎌ケ谷の室内練習場。新人の視察に訪れていた木田GM補佐が、おもむろにジャケットを脱いだ。スタッフを座らせ、約20球の投球練習。途中、清宮が後ろで見守る場面もあった。球団関係者は「アリゾナで清宮選手に投げてくれれば本人の思い出にもなる。“縁”がある2人ですからね」と期待した。

 木田GM補佐は21日に「城石(打撃)コーチに“投げてください”と言われたので」とアリゾナで2年ぶりに打撃投手を務めることを明かした。14年限りで現役を引退したが、ダイナミックなフォームは健在。「100%ではないけど順調です」と登板への準備を進めている。

 その30分後、清宮がバットを握った。18日に右手親指を打撲してから控えていた打撃を再開。患部にゴム製の緩衝材を付け、強度は「6割ぐらい」ながらティー打撃などで67スイング。「問題なかった。(故障を)いいように捉えて前に進んでいければ」と語った。

 清宮にとって昨秋ドラフト会議で「縁」ができた木田GM補佐との対決は、話題性だけでなく貴重な時間になる。タイガース、ドジャース、マリナーズのメジャー3球団で通算65試合に登板した右腕の直球は打撃投手が投げる奇麗な回転ではなく、外国人投手のように打者の手元で微妙に変化する。将来のメジャー挑戦を目標とし、今年から外国人投手との対戦も増えるルーキーにとっては格好の練習相手となる。

 28日も清宮は合同自主トレに参加し、夜に米国に向けて出発する。木田GM補佐は2月4日(日本時間5日)に現地入り。高校通算111本塁打の怪物と最速156キロを誇った元メジャーリーガーの夢対決は、5日(同6日)の第2クール以降に実現しそうだ。(山田 忠範)

 ▼日本ハム・谷一郎ヘッドトレーナー(清宮の右手親指の状態について)今はこっちが(清宮を)セーブしている状況。キャンプには間に合うようにやっている。あとは本人の感覚。

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