大谷 なぜ今メジャーへ?答えは「今行きたいから」 肝心なのは「米国でプレー」

[ 2017年12月29日 09:10 ]

笑顔でインタビューに答える大谷
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 なぜ、今なのか――。エンゼルスへの移籍が決まった日本ハムの大谷翔平投手(23)が、今オフのメジャー移籍に至った決断の理由を語った。2年後の巨額契約よりも、優先したのは、失敗を恐れず、最高峰の舞台に挑戦したいという真っすぐな思い。この模様を含む、大谷がこれまでの野球人生を振り返った「大谷翔平の来た道 〜二刀流の現在・過去・未来〜」は、30日(前8・00)にテレビ朝日系列で放送される。

 23歳で決断したメジャー挑戦。なぜ、プロ5年目を終えた「今」なのか――。大谷はその疑問について、シンプルな言葉で答えた。

 「僕の中で今行きたいという気持ちがあるので、行動に移したというだけですね」

 米メディア、そして一部の代理人の間では、今オフにメジャーへ移籍することへの懐疑的な意見は少なくなかった。いわゆる「25歳ルール」により、大リーグ球団が25歳未満の海外の選手と契約する時は、契約金は大きく制限される。エンゼルスが支払う契約金は最大でも231万5000ドル(約2億6200万円)。25歳になる2年後のポスティング移籍なら、年俸を含めて総額100億円以上の巨額契約が見込まれるからだ。しかし、大谷にとって、高額年俸は夢を先延ばしにする理由にはならなかった。

 「そりゃ、親のこととか考えたら、やっぱり2年待てば、一生安泰ぐらいの金額がもらえちゃうので…(笑い)。ただ今の自分にその金額が見合うかと言えば、僕はあんまりピンとこない。それよりもやっぱり、今やりたいことを優先したい」

 規定により、大谷は年俸10万ドル(約1130万円)以下のマイナー契約からのスタート。メジャーに昇格すれば、最低保証の年俸54万5000ドル(約6160万円)に切り替わるが、それでも今季の年俸2億7000万円の4分の1以下だ。

 「契約がマイナーなだけで、プレーできるのは変わりない。僕が肝心なのはそこだけ。頑張れば数年後は上がりますし、自分次第。(年俸)1500万から始まった1年目から、今の金額になったこの5年間と、あまり感覚的には変わらない」

 その真っすぐな思いを栗山監督も受け取った。大谷とは計6回、面談を行った。最後の面談となったのが、今年8月。監督室に呼び、「俺に説明してくれ。なんでアメリカに行かなきゃいけないんだ」と問いただした。すると、大谷は「行くことが大事なんです。成功するとか失敗するとかは、僕には関係ない。やってみることの方が大事なんです」と答えたという。野球人として勝負したいという気持ちに、栗山監督はついに陥落した。

 花巻東時代は「160キロ」を目標に掲げ、高3夏に実現させた。日本ハムでは、常識を覆す二刀流に挑戦し、日本では誰も成し遂げたことがなかった「2桁勝利&2桁本塁打」を2度も達成した。次に目指す舞台は、高校時代に一度は決断したメジャーへの挑戦。当時の心境はどうだったのか。

 「野球をやってるからには、てっぺん目指したい。イチローさんとか、松井さんとか、松坂さんもそうでしたけど、NPBでトップと言われる人たちが、海外に行って素晴らしい成績を残すのを見ていると、憧れみたいなものが生まれた」

 あれから5年が経過したが、メジャーへの思いは変わらない。たとえ、それが非常識な道に見えても、大谷は自分が信じた道を突き進む。

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