清宮111号実らず 侍U18代表、カナダに無念の逆転負け

[ 2017年9月10日 05:30 ]

U―18W杯スーパーラウンド第2戦   日本4―6カナダ ( 2017年9月8日    カナダ・ポートアーサー )

<日本・カナダ>5回2死、中越えソロ本塁打を放つ清宮
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 侍ジャパン高校代表は8日(日本時間9日)、スーパーラウンド(R)第2戦でカナダに4―6で競り負けた。5回に清宮幸太郎内野手(早実3年)が高校通算111号ソロ。6回に4―3と逆転したが、7回に3失点した。

 9回2死二塁、地元カナダを応援する観客が総立ちになった。増田が中飛に倒れて試合終了。歓喜に沸く相手ナインを横目に清宮は奥歯をかみしめた。

 「4番としても主将としても、あそこで打ってナンボ。凄く悔しかった」。5回に反撃の111号ソロを放った後は2打席凡退。2点を追う8回2死一、三塁では、狙っていたスライダーを捉え損ね、二ゴロに倒れた。カナダが5失策し、10安打も相手より4本多い。再三好機をつくりながら逆転負けした責任を背負った。

 「自分の形で振れた」という5回の一発。外角低めの速球をバックスクリーンへ当てた。「いいときは股関節に(重心が)たまる」とビデオを見直して修正した成果が出た。

 前夜は大会ボランティアの土方麻衣子さんら現地在住邦人4人が夕食におにぎり79個を差し入れ。この日は決起集会を開いた日本料理店がおにぎり100個を格安で提供してくれた。「食事に苦しんでいると聞いたので手助けになれば」と土方さん。エネルギー十分で戦ったが勝利で恩返しできなかった。

 痛恨の黒星に涙ぐむ選手もいたが「切り替えが大事。やりきって世界一へ望みをつなげたい」と前を向いた主将。闘志の炎は消えていなかった。

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2017年9月10日のニュース