阪神 小野から球団史上最多20K!桑原ドリマテ8連続K

[ 2017年9月10日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神2―1DeNA ( 2017年9月9日    甲子園 )

<神・D>8回を3者連続三振で抑えた2番手・桑原
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 猛虎のサヨナラ劇は救援陣なくして生まれなかった。1点も許されない展開で誰もスキをみせなかった。まずは小野の後を受けた桑原が8回を締めた。

 「三振は結果なのでね。なんとか3人で終われて良かった」

 代打・石川から倉本、桑原を3者連続空振り三振。150キロ近い球速で小さく変化する「まっスラ」で手も足も出させなかった。

 悔しさを胸に秘めたドミニカンコンビも仁王立ちした。9回のドリスは先頭・柴田を空振り三振、続く筒香には全球直球勝負でフルカウントから内角159キロで見逃し三振。ロペスは外角直球で見逃し三振に仕留めた。5日広島戦では来日2年目にして初被弾しセーブ機会に失敗。3連敗につながっただけに「あれはあれで切り替えないといけない。上だけを見て投げて行く」と、ショックから立ち直った。

 延長10回もマテオが2者連続三振で8連続K。梶谷に中前打を許したが「アウトの取り方は全く意識しなかった」と、自然体で代打後藤を空振り三振。6日の広島戦で8回に3点リードを追いつかれる屈辱を味わったが、きっちりと修正した。

 7人目の藤川が2三振を奪い、球団初となる20奪三振に到達した。頼もしすぎる救援陣に、金本監督も「僕も(三振は)数えてました(笑い)。特に桑原なんかはいい時の状態に戻ってきたような感じ。今日は本当に投手力の勝利だと思っています」とニンマリだ。残り17試合、そして短期決戦においても、誇れるリリーバーたちが猛虎の生命線になる。(巻木 周平)

 《20奪三振》阪神は先発・小野の自己最多9奪三振に、8回先頭から延長10回2死まで桑原、マテオ、ドリスの継投による8者連続奪三振など、延長12回まで20奪三振。延長戦での奪三振は参考扱いになるが、20奪三振以上は15年8月7日に広島が巨人から21三振を奪って以来5度目で、すべて延長戦。阪神では初めてだ。9回までの15奪三振は、5月18日の中日戦と同30日のロッテ戦に並ぶ今季最多タイ。

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