阪神・植田、初スタメン初安打「めっちゃ緊張しました」

[ 2017年9月3日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神9―2中日 ( 2017年9月2日    甲子園 )

<神・中>7回1死、植田は遊内野安打を放つ
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 阪神・植田が「2番遊撃」で初のスタメン出場を果たし、飛躍への第一歩を踏み出した。

 「めっちゃ(緊張)しました。(先発を言われたのは)朝です。(2軍と雰囲気が)全然、違います」。初々しいコメントが試合前の緊張ぶりを物語る。ただ、それもグラウンドに出るまでだった。試合では、堂々たるプレーを見せた。

 「2番だったし、1番が糸井さんなので、(出塁の)確率は高いと思っていて、準備はしていました」

 初回無死二塁。いきなり役割を果たした。2年目の春季キャンプから始めた左打席で、初犠打を記録。7回1死無走者の第4打席では快足を飛ばして遊撃内野安打も放った。記念すべきプロ初安打。直後に二盗を企図も、初盗塁はならず。それでも遊撃の守備もソツなくこなし、初物付くしで勝利に貢献した試合後は「ああいう安打を増やしていきたい。(自信は)全然です」と笑みがこぼれた。

 「植田先発」の舞台裏では、首脳陣による壮絶!?な話し合いが繰り広げられたという。金本監督は「コーチと散々、話して。5分くらい悩んだ(笑)。最後は平田チーフコーチが“すべての責任を背負う”と。そういうつもりはまったくないのに、そう言ってくれたので決断しました。これは本当の話(笑)」と、ジョーク交じりにその一端を明かした上で、言葉を続けた。

 「まだそこ(打撃)は期待していない。本当に、バントがキッチリできるかを確認して(先発起用した)。実際、決めてくれたし。何とか内野安打とか走ってくれたらというのがあった」。21歳の若武者は、指揮官の期待通りの初陣を飾った。(惟任 貴信)

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2017年9月3日のニュース