【槙原寛己 視点】ルーキー畠 恐れ入った内角球だけで筒香斬り

[ 2017年9月3日 09:12 ]

セ・リーグ   巨人3―1DeNA ( 2017年9月2日    横浜 )

<D・巨>7回2死、梶谷を空振り三振に斬り吠える畠
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 中5日で3位のDeNAが相手。逆転CSに向けて大事な試合だというのに、畠は意に介さず、いつも通りテンポよく腕を振った。

 圧巻だったのは筒香への投球だ。初回1死一塁の第1打席。3ボールからの4球目、外角高めの真っすぐを空振りさせた。真っすぐ一本で打ちに行けば打ち損じても、ファウルにする侍ジャパンの4番のバットがかすりもしない。球持ちがよく、打者の手元で伸びている証拠だ。続く5球目をファウルさせ、最後は内角のカットボールで空振り三振に仕留めた。3回2死二塁の第2打席は3―1からのチェンジアップを右翼線に運ばれたが、6回の第3打席は内角真っすぐを4球続けて見逃し三振を奪った。筒香に内角だけで勝負するとは恐れ入った。

 左打者の内角はシュート回転すれば危険な球になるのだが、しっかり制球できる。だから同じところから曲げるカットボールの効果も倍増。左打者にはやっかいなルーキー右腕だ。

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2017年9月3日のニュース