【赤丸急上昇ピッチャー】武南・布川 地区予選34イニングで42K

[ 2017年6月21日 08:10 ]

同校初の甲子園出場を狙う、武南のプロ注目右腕・布川
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 第99回全国高校野球選手権大会(8月7日から15日間、甲子園)の地方大会の組み合わせが、各地で着々と決まっている。迫る高校球児の夏本番。ぐいぐい力を付けてきた東日本の「赤丸急上昇ピッチャー」をピックアップした。

 武南(埼玉)のエース右腕・布川雄大(3年)は1メートル87、87キロの恵まれた体格だ。今春の埼玉県大会では自己最速の146キロをマーク。地区予選から計4試合34イニングを投げて42三振を奪い、ドラフト候補に浮上した。

 昨年12月の4泊5日の茨城合宿では、球場までの片道10キロを毎日走って移動。5日間で計90キロを走り込み、一日あたりどんぶり10杯のご飯をたいらげる「食トレ」をこなした。体重増加と下半身強化で直球の威力が増し「今は真っすぐに自信が持てるし、直球で三振が取れるようになった」と成長を実感している。

 同校サッカー部は全国有数の古豪だが、野球部は専用グラウンドがなく、平日は学校近隣の球場を借りて練習している。昨夏もエースとして全3試合に完投したが、4回戦で西武学園文理に敗退。「去年は一番悔しい大会だったので、今年は勝てる投手でいたい。目標は甲子園出場と150キロを出すこと」。打っても4番に座る大黒柱が「武南の布川」の名を全国にとどろかせる。

 ◆布川 雄大(ふかわ・ゆうだい)2000年(平12)1月1日、埼玉県生まれの17歳。小2から野球を始め、川口市立芝中では軟式野球部に所属。武南では1年夏からベンチ入りし、同年秋から背番号1。右投げ右打ち。

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2017年6月21日のニュース