増え続ける井口門下生…どこまでも謙虚、人望厚い気配りの男

[ 2017年6月21日 09:50 ]

ロッテ・井口 今季限りでの現役引退を表明 ( 2017年6月20日 )

会見を終え、花束を贈られる井口。左は角中
Photo By スポニチ

 【担当記者が明かす井口の素顔】これほどの実績を残した選手だが、決して偉ぶらない。目配り、気配りにたけ、周囲に慕われた。「(チームが)勝たないと面白くない」とロッテでも戦力の底上げへ若手の動きに注視。「こうした方がもっと良くなる」。押しつけがましくない助言で成長を促した。

 自身にもハードワークを課し、結果を残す。だから西岡(現阪神)ら多くの選手が練習をともにし、井口門下生は増え続けた。遠征先で一緒に食事した時のこと。野球談議に花を咲かせつつ、記者のグラスに気を配るのも忘れない。「僕がやります」と焼酎の水割りを作り続けてくれた。おかげで二日酔いはきつかったが…。その年はリーグ3位からの下克上日本一。最後まで酔わせてくれた。 (08〜10年ロッテ担当 尾辻剛・編集センターデスク)

 ☆ロッテ時代(09〜17年) 09年1月にロッテ入団。10年にはリーグ2位の103打点で、チームはシーズン3位から「史上最大の下克上」で日本一に。12年5月28日広島戦で史上98人目の日本通算200本塁打。13年7月26日の楽天戦では田中(現ヤンキース)から史上5人目の日米通算2000安打を達成した。09〜13年球宴出場。16年から現役最年長野手としてプレー。

続きを表示

2017年6月21日のニュース