俊介 打点神話ストップ 金本監督「あと1本。よくあること」

[ 2017年6月15日 05:30 ]

日本生命セ・パ交流戦   阪神2―4西武 ( 2017年6月14日    甲子園 )

<神・西>ベンチで渋い表情の金本監督
Photo By スポニチ

 好機で1本が出なかった。3回までに4点を奪われる展開。5回に無死二、三塁から阪神・俊介の二ゴロの間にまず1点、さらに1死三塁で梅野の中犠飛でもう1点。下位打線が最低限の仕事をしてジワリと詰め寄ったが、さすがにタイムリーが出なければ届かなかった。

 「あと1本。よくあることですよ」とは金本監督。ただ、2―4となった6回の逸機はもったいなかった。1死から福留、中谷の連打で二、三塁。ここでチーム打率トップの鳥谷に回ったが、代わったばかりの2番手・武隈の初球真っすぐを二飛、続く俊介も遊ゴロに倒れた。

 「最低でも1点を取らないと。そこが悔やまれる。悔しい…」

 鳥谷が珍しく悔しさをあらわにするほどだった。「打ちたかったです」と声を潜めた俊介も前日13日は1本塁打を含む2安打3打点の大活躍を見せていただけに、ベンチからも虎ファンからも大きなため息が漏れた。

 「あと1点というバッティングをしにいって結果、フライになったわけですから。頭にはちゃんとあったし、僕も指示を出したし」

 指揮官は鳥谷の一打もかばった。ベンチも選手も同じ意図を持って攻撃したが、結果が伴わなかった。俊介が打点を挙げれば、12年8月23日の中日戦以来20連勝だった不敗神話もついにストップした。投打がかみ合わない敗戦だったが、各選手はやろうとしていた意図は、見えていた。 (山本 浩之)

続きを表示

2017年6月15日のニュース