中田 4番復活弾!4戦ぶり定位置でマルチ3打点「ホームランはたまたま」

[ 2017年6月15日 11:54 ]

日本生命セ・パ交流戦   日本ハム7―5中日 ( 2017年6月14日    ナゴヤドーム )

<中・日>2回無死、左中間に本塁打を放つ中田
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 4番で復活弾だ!日本ハムの中田翔内野手(28)が14日、中日戦に「4番・一塁」で先発出場。不振で3番に配置転換されていた主砲が、4試合ぶりに戻った定位置で2回に左中間席へ2試合連続の7号ソロを放った。6回の適時二塁打を含めて2安打3打点。チームは延長12回の末に勝利し、主砲の復調と収穫の白星となった。

 ナゴヤドームに衝撃音を響かせた。豪快なスイングから放たれた打球が左翼フェンスを越えた。中田は悠然とした足取りでダイヤモンドを一周。三塁ベンチでナインと歓喜のハイタッチを交わした。

 「長い試合だったけど、チームが勝てて良かった。ホームランはたまたま。これからも集中を切らさずにやっていきたいです」

 延長12回の激闘を制したが、チームに勇気を与えたのは中田の一発だった。先発の斎藤が初回に一挙4失点。直後の2回に先頭で打席に立った。相手のエース・大野がフルカウントから投じた145キロ直球をジャストミート。2試合連続となる一発を放った。3点を追う6回は2死一、二塁から中越えに2点二塁打。続くレアードの左前打では二塁から激走し、タイミングはアウトだったが、鋭いスライディングで同点の生還を果たした。12回は先頭で四球を選ぶなど、勝利に貢献した。

 昨季は自己最多となる110打点をマークするなど自身2度目と なる打点王を獲得。4番として勝負強い打撃でリーグ優勝と日本一に大きく貢献した。しかし、今季は開幕から好不調の波が激しく、打率も2割台の前半に低迷。10日の巨人戦からは栗山政権では初となる3番に配置転換された。前日に一発を含む3安打で復調の兆しを見せたこともあり、4試合ぶりに4番に復帰。相手投手に脅威を与える豪快なフルスイングが戻りつつある。

 1点リードの9回に増井が救援に失敗して延長戦となったが、負ければ自力優勝の可能性が消えたかもしれない土壇場でチーム一丸で白星をもぎ取った。栗山監督は「いつも言っているけど、名前は関係ない。勝つために野球をする。状態がいい人でいくだけ」と表情を引き締めた。

 依然として借金10を抱えて5位に低迷している。チームの主砲として責任感が強い中田は「まだまだシーズンは長い。こういう試合を1試合でも多くやっていきたいです」と言葉に力を込めた。首位・楽天に15ゲーム差をつけられても、誰ひとりとして日本一連覇を諦めてはいない。 (山田 忠範)

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2017年6月15日のニュース