東福岡・葛谷監督が退任 甲子園6度出場、巨人・村田ら指導

[ 2017年6月15日 13:09 ]

 春夏合わせて6度の甲子園出場を誇る福岡県の強豪、東福岡(福岡市博多区)の葛谷(くずや)修監督(59)が退任したことが分かった。本人から辞任の申し出があり、11日に学校側が受理。13日付で退任となった。

 来月8日に開幕する第99回全国高校野球選手権福岡大会を目前にした退任劇。同校教員の葛谷氏は監督を務めていた今年1月に、清掃をサボった部員がいたことから、主将のユニホームをつかんで押した。この行為が部内暴力と判断され、日本学生野球協会審査室会議で1月24日から1カ月間の謹慎処分を受けていた。その後、同氏の過去の暴力行為に関する怪文書が野球部周辺で出回ったことに加え、週刊誌報道などもあり、来年3月の定年を前に心身ともに疲弊していたという。

 学校サイドは強豪校に育てた功労者として、本人が辞意を伝えた後も慰留に努めてきたが、最終的には意思が固く翻意には至らなかった。学校関係者は「気力的にもきつかったのではないでしょうか」と話した。

 葛谷氏は、小倉南の主将として75年夏の甲子園に出場。日体大卒業後の80年4月に東福岡の監督に就任し、37年に及んで在任した。村田修一(巨人)、田中賢介(日本ハム)、吉村裕基(ソフトバンク)らの教え子をプロ野球界にも送り込み、高校球界の名将の一人だった。

 同校では既に13日から下野輝章副部長(33)が新監督となり、新体制のスタートを切っている。

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2017年6月15日のニュース