阪神必死のリレーで1点守った!ドリス9S、球団月間最多に王手

[ 2017年4月24日 07:40 ]

セ・リーグ   阪神2―1巨人 ( 2017年4月23日    東京D )

<巨・神>最後を締めセーブを挙げたドリスは梅野(右)とハイタッチ
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 横山の今季初勝利を消すまいと、阪神救援陣も必死に踏ん張った。6回から3投手が継投し、最少1点のリードを死守した。

 先陣を切ったのは2番手・桑原だった。6回、先頭のマギーの中前打から2死一、三塁とされ、代打阿部と対峙(たいじ)した。本塁打、打点でリーグトップを走る強打者相手に果敢に懐をついて追い込み、最後は149キロ直球を外角に配し空振り三振に仕留めた。

 「6回からだったので(イニングまたぎも)あるかなと。ピンチになってからの阿部さんだったので、打ち取れて良かった」

 7回は2死から坂本勇と村田に連打を許し一、二塁とされたところで降板したが、後を受けたマテオは完璧な投球だった。マギー相手に2ボール2ストライクから伝家の宝刀・スライダーを外角低めに投げ込み、空振り三振を奪った。

 「心の準備はできていたし、コンディションは上がってきている。(イニングまたぎも)いつもそういうところで投げているから何の問題もない」

 言葉通り、回をまたいだ8回は凄みを増した。代打・脇谷、長野を2者連続で空振り三振。続く小林の初球には「以前にもそれぐらい投げていた」と振り返る来日最速となる157キロを計測するなど小林を遊ゴロに退け、3者凡退に封じた。

 9回は満を持してドリスが登板。簡単に2死を奪い、最後は立岡をフルカウントから真っすぐで空振り三振に斬った。4月はまだ6試合を残す中、リーグトップを快走する9セーブ目。藤川、呉昇桓がオスンファン「が持つ球団の月間最多セーブ10に王手をかけた。「アウェーで勝つのは重要。勢いに乗ってホームへ戻れる」。天地の差がある2勝1敗での勝ち越し。守護神は力強い言葉を残し、チームの躍進を予言した。

 先発が今季初登板の横山だったことに加え、24日は試合がない。首脳陣も早めの継投を想定していた。執念のタクトで勝利をたぐり寄せた金本監督は「今日は総動員で行く予定だったので、中継ぎ、リリーフも本当によく投げてくれました」と賛辞を惜しまなかった。(森田 尚忠)

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2017年4月24日のニュース