常総・木内幸男氏が講演会 勇退後も“木内節”健在「まだ少しはやれるな」

[ 2017年4月24日 09:30 ]

 常総学院前監督で歴代7位の甲子園通算40勝を誇る木内幸男氏(85)が23日、茨城県つくばみらい市で「高校野球は最高の教育現場〜我が野球人生〜」と題した講演会を行った。

 350人が集まった講演会には取手二の捕手として桑田、清原擁するPL学園を破って1984年夏の甲子園優勝を果たした中島彰一氏(現新日鉄住金鹿島監督)、常総学院の投手としてダルビッシュ(現レンジャーズ)擁する東北を破って2003年夏の甲子園優勝を果たした飯島秀明氏の教え子も登壇。中島氏が「木内監督はのびのび野球と言われるけど、笑っているのは甲子園でテレビに映っているときだけ。それ以外では怒鳴り声しか聞こえなかった。怖い存在です」と話して笑わせると、木内氏は「苦しくないと勝ったときにうれしくない。ガハハ」と豪快に笑った。

 2011年にがんを患っていることを明かして58年間にわたる監督生活に終止符を打ったが、以降も常総学院の試合は練習試合、公式戦を問わずに観戦に駆けつけているという。この日も中島氏が「体調を悪くしたら代打があるぞと言われていた」と明かしたが、講演会では木内節はいまなお健在。木内氏は「体調を悪くしたらどうしようと思って眠れなかった。講演会はこれが最後」としつつも「まだ少しはやれるなと思った」と威勢よく話した。講演会の謝礼は受け取らず、最後に「茨城の野球少年の芽を育てていくことに協力していただきたい」と話すと聴衆から大きな拍手を受けていた。

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2017年4月24日のニュース