マエケン自己最悪4被弾KO…2年目の壁、マイナー調整の可能性も

[ 2017年4月24日 05:30 ]

ナ・リーグ   ドジャース5―11ダイヤモンドバックス ( 2017年4月22日    フェニックス )

ダイヤモンドバックス戦の4回、ハーマンに右越え2ランを浴びた前田(AP)
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 ドジャースの前田健太投手(29)は22日(日本時間23日)、ダイヤモンドバックス戦に先発し、5回を9安打6失点で2敗目(1勝)を喫した。日米通じて自己ワーストとなる4本塁打を浴び、防御率も8・05に悪化。今後は先発ローテーションを一度外れて、マイナーで再調整する可能性も出てきた。

 前田は悩める心中を吐露した。「打者の反応や打ち取る感覚が投手にとっては大事。いい感覚が出ていない。嫌な感じだし、抑える感覚を戻さないといけない」。味方が先制した直後の初回から2者連続アーチで逆転を許し、日米通じて自己ワーストとなる4被弾で5回6失点KO。ここまで4試合で防御率は8・05まで悪化した。

 昨年9月16日のダイヤモンドバックス戦以降、ポストシーズンも含めると11試合連続で5イニング以下で降板している。失点を重ね、先発投手の役割を果たせていない。この日は中6日と登板間隔を空けたが、直球はシュート回転し捉えられ続けた。

 「今後も前田と一緒に戦っていくことは間違いない。話し合って、彼にベストな選択肢を選びたい」とデーブ・ロバーツ監督。首脳陣は復調のため、中継ぎへの配置転換や、マイナーでの再調整を含め検討している。代役が限られる苦しいチームの台所事情もある。「解決方法を自分で見つけないと。いい機会なので自分の投球を見直したい」と前田。メジャー2年目、かつてない壁にぶち当たった。

 ▽日本人大リーガーのマイナーでの再調整 故障者リストに入れずにマイナーで再調整させるケースは、契約上の問題もあり数少ない。先発投手では10年8月に川上(ブレーブス)がマイナーでの再調整を命じられ、9月に先発登板で復帰した。07年の井川(ヤンキース)、05年の石井(メッツ)らも不振でマイナーでの再調整を経験している。野手では昨季、青木(当時マリナーズ)が打撃不振のため、6月下旬から傘下3Aで約1カ月間の再調整を行った。復帰後は打率・339と復調を果たした。

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2017年4月24日のニュース