上原1回無失点で勝利に貢献 マドン監督「安心して任せられる」

[ 2017年4月24日 05:30 ]

ナ・リーグ   カブス12―8レッズ ( 2017年4月22日    シンシナティ )

レッズ戦に登板し、1回を1安打無失点だったカブス・上原(AP)
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 カブス・上原浩治投手は22日(日本時間23日)の敵地シンシナティでのレッズ戦で11―5の7回から2番手で登板し、1イニングを1安打無失点に抑えた。2試合連続の好救援で、チームの4連勝に貢献した。

 前日は延長11回、約4時間に及ぶナイターだった。登板機会はなかった上原だが、試合中に2度、アップを始めていた。そして一夜明け迎えたデーゲーム。左中間、右中間のふくらみがなく長距離砲に有利とされる敵地では、2回までに両軍4発のホームランが飛び出していた。マイナス条件が重なる中「嫌ですけど、球場が狭いので仕方がない」と覚悟を決めマウンドへ向かった。

 先頭の代打キブレハンを空振り三振、続くペラザは二飛と、いずれもスピンの利いた87マイル(約140キロ)の直球で仕留めた。ジェネットには外角スプリットを強打され左中間二塁打を許したが、続く主砲の3番ボットを再び直球で遊ゴロに打ち取った。「真っすぐが今はちょっといい感じなので。その勢いでいった」と振り返った。

 メジャー9年目で初めてのナ・リーグ。最初の1カ月は「勉強」と位置付けているが、ここまで9試合に投げて失点したのは16日パイレーツ戦(3失点、2自責点)の1試合のみで防御率2・35としている。「初対戦の場合は投手の方が有利だと思うので、これからですよね」と本人はあくまで冷静にうなずく。

 ジョー・マドン監督は「コウジは試合を重ねるごとに調子を上げているし、彼らしい投球をしてくれている。安心してマウンドを任せられる」と信頼を寄せる。この日は8回ではなく7回に投入したが「上位打線に投げさせたかった」と説明した。

 終わってみれば12―8の乱打戦。6回5失点の先発アリエッタだけでなく、上原の後を投げたグリム、ダンシングらも失点を重ねただけに、背番号19の安定感は際立つ。同地区の全4チームを相手に登板を終え、ここからは腹の探り合いも拍車がかかる。42歳のベテランが、昨季世界一軍団の中で存在感を増してきている。(小林由加通信員)

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2017年4月24日のニュース