金本采配ズバリ 秘策「1番・中谷」2安打2得点

[ 2017年4月24日 07:20 ]

セ・リーグ   阪神2―1巨人 ( 2017年4月23日    東京D )

<巨・神>1回表無死、中谷は左翼線二塁打を放つ
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 快勝後のベンチで、阪神・金本監督と片岡打撃コーチがガッチリと握手を交わした。2人の頭にあった「1番・中谷」の秘策が見事に的中。金本監督は「今日は片岡と意見が一致した。1番は中谷でいこうと。ナイスな呼吸が…。呼吸と言ったらおかしいけどね(笑)。迷いなく。思い切っていけましたね」と思わず目尻を下げた。

 初回、中谷は2ボールから内海のシュートを左翼線へ運ぶ二塁打。その後、三塁まで進み、福留の右前適時打で生還。続く3回も1死から再び内海のシュートを中前打してチャンスメーク。福留の中犠飛で2点目のホームも踏んだ。福留の2打点を生み出す2安打2得点の活躍で、慣れないリードオフマンの役割を果たした。

 1番起用について中谷は試合後、「緊張しそうだったので、なるべく意識しないようにした」と明かした。それもそのはず。前回の1番は15年8月7日のDeNA戦。当時は3打数無安打と結果を出すことはできなかった。加えて内海には昨季8打数1安打で4三振と相性も決して良くなかったが、起用してくれた首脳陣に最高の結果で応えた。

 「調子は分からないけど、試合に出たらアピールすることしか考えていなかった。塁に出ようという気持ちだけ。塁に出たら、後ろがすごい方ばかりなので」

 今季は先発出場した全3試合で安打をマーク。打線に勢いを付けることが可能なところも見せた。“新境地”を示したことで猛虎打線のバリエーションは今後、さらに増えることになりそうだ。

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2017年4月24日のニュース