侍・菊池だけ元気!2戦連続3安打 2番・二塁「維持しないと」

[ 2017年3月1日 05:30 ]

侍ジャパン壮行試合第1戦   日本5―8台湾プロ選抜 ( 2017年2月28日    ヤフオクドーム )

<日本・台湾プロ選抜>7回無死二、三塁、2点三塁打を放ち、三塁に滑り込む菊池
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 第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する侍ジャパンは28日、ヤフオクドームで台湾プロ選抜と壮行試合第1戦を行い、5―8で敗れた。低調な選手が多いからこそ、侍ジャパン・菊池の輝きが際立つ。実戦2試合連続の3安打。中前への単打を3本連ねた25日のソフトバンク戦から内容はグレードアップし、7回無死二、三塁から放った右中間への2点三塁打など、3本全てが長打だった。

 本大会での「2番・二塁」スタメンを引き寄せた背番号4は「“出オチ”にならないように。(初戦の)7日に向けて、維持しないと」と笑った。

 狙い通りの一振りで自らを勢い付けた。先制点を奪われた直後の初回1死。台湾先発・王溢正(ワン・イーゼン)の初球136キロの直球を振り抜き、左中間フェンス直撃の二塁打を放った。

 「国際試合は初球に甘い球が来るというイメージがあった。他の打者を見ていても、初球はストライクが多かったし。初球から行くための、いい準備ができました」

 3点を追う8回2死一塁でも積極的に初球をスイング。右翼線への二塁打で好機を拡大して中軸へとつなげた。つなぎ役にも得点源にもなれる最強の2番打者。2回の第2打席で左手に死球を受けたが「全然、問題ないです」と胸を張った。

 日の丸を背負う重責を実感している。だからこそ、ユニホームを脱いだ時は完全にスイッチを切る。選手宿舎では外出を極力控え、You Tubeで趣味のバス釣り動画を観賞する。「毎日、見てますよ。大自然に囲まれて、気持ちが落ち着くんですよ。でっかいルアーをグワッ…て。かっこいいでしょ」。侍ジャパン合流直前の2月21日。広島キャンプの休日には宮崎県内の“穴場”にバス釣りへと出かけた。

 いまや打線のけん引役。「みんなが上がってくるのを信じています」と言い切り、自身も高いレベルの好調を維持する。 (桜井 克也)

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