メジャー 来季にも「滑らない公式球」導入へ 侍にも朗報

[ 2017年3月1日 05:30 ]

 大リーグ機構(MLB)が早ければ来季にも「滑らない公式球」を導入する方針であると27日(日本時間28日)、米ヤフースポーツが報じた。公式球を供給しているローリングス社に粘着性のある球を発注。同社のマイク・トンプソン副社長は「(導入は)近づいている。MLBがゴーサインを出すタイミングを待っている」と話した。

 WBCでも使われる大リーグ公式球は滑りやすいとされ、日本選手が適応に悩まされる。導入となれば次回以降のWBCに臨むにあたり、侍ジャパンにも朗報だ。大リーグでは日本人以外でも、ロジンのほか、日焼け止めクリームなど、それぞれの方法で滑り止め対策を講じているのが実情。ヤンキースのピネダは14年4月、松ヤニを付けての不正投球で10試合の出場停止処分を科された。

 昨年11月にはアリゾナ秋季リーグで試作品をテスト。表面の革に粘着素材を吹き付けたもので、(1)使い初めに粘着性が強すぎる(2)粘着素材が短時間で剥がれる、などの不満が出た。トンプソン副社長は「希望にかなうものを求められる時期に準備する」と自信を示した。

 ▽日米の使用球の違い 日本のプロ野球では国際大会への対応などを目的に、牛革が滑りやすいとされる大リーグ公式球に近い統一球を11年から導入し、ミズノが生産。それでも大リーグの球は表の革が日本のものよりもパサパサしており、よく滑るといわれる。

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2017年3月1日のニュース