2戦8タコ…鍵握る坂本の復調 小久保監督信頼は揺るがず

[ 2017年3月1日 07:54 ]

侍ジャパン壮行試合第1戦   日本5―8台湾プロ選抜 ( 2017年2月28日    ヤフオクドーム )

<日本・台湾プロ選抜>8回2死二、三塁、坂本は三ゴロに倒れる
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 侍ジャパン・坂本勇の状態が気がかりだ。3点を追う8回2死二、三塁の好機で三ゴロに倒れると、球場がため息に包まれた。5打数無安打。上位打線で2試合ノーヒットは1人だけだ。試合後に足を止めた表情はさえなかった。

 「内容が悪い。早くなんとかしなきゃいけない。自分のタイミングで打ってない。タイミングをまずしっかりしないと、今日みたいに内容が悪くなる」

 得点圏に回ってきたのは4度。打線の中軸を担う坂本勇が好機に一本出るかどうかで、試合の展開はガラリと変わる。7回は菊池の右中間適時三塁打で2点を返し、さらに無死三塁。押せ押せムードだったが遊ゴロに倒れた。三塁走者が5点目のホームを踏んで打点は付いたが、納得するはずがない。「力みとかではないです。間合いがちょっと悪い。体の使い方に原因があるかな」と首をかしげた。

 25日のソフトバンク戦は3打数無安打。2番・菊池、4番・筒香が打撃好調を維持しているだけに、8打席連続無安打と試行錯誤する坂本の復調が打線の鍵となる。昨年は打率・344で自身初の首位打者を獲得。技術を修正する引き出しは持っている。「坂本、筒香、中田のクリーンアップをよほどのことがない限り変えることは考えていない」と小久保監督の信頼は揺るがない。

 1番・山田、5番・中田もようやく1安打が出ただけで本調子とは言えない。3回から救援したセゴビアとの対戦ではチェンジアップ、手元で動く直球の対応に苦しんだ。4イニング連続無得点で7奪三振と打線が完璧に抑え込まれ、WBCへ課題を残した。「この状態だと、青木頼みになる。重圧がかかってしまう」と指揮官は厳しい言葉を並べた。1日も続く台湾プロ選抜戦。坂本勇を筆頭に、打線の奮起で不安を払しょくしたい。 (平尾 類)

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