黒田“集大成マウンド”で6回途中1失点降板 40代勝利投手なら66年ぶり

[ 2016年10月25日 20:35 ]

SMBC日本シリーズ2016第3戦 ( 2016年10月25日    札幌D )

<日・広>4回1死二塁、岡の一ゴロでベースカバーに走る黒田
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 SMBC日本シリーズ2016(7回戦制)は25日、札幌ドームに決戦の場を移して第3戦が行われ、今季限りで現役を引退する広島の黒田博樹投手(41)が41歳8カ月で日本シリーズ初登板。6回途中4安打1失点で降板した。チームは2―1でリードしており、このまま勝てば、黒田は1950年の若林(毎日)以来66年ぶり史上2人目となる40代での勝利投手となる。

 黒田は初回、1死から近藤に右前へ運ばれると、続く大谷に初球を左翼線二塁打され、二、三塁のピンチ。中田の遊ゴロの間に1点を失い、先制を許した。

 だが、2回に味方打線が奮起。1死から鈴木がシリーズ初安打となる左前打で出塁すると、続くエルドレッドが日本ハム先発・有原から右翼スタンドへ逆転2ラン。2003年の金本(阪神)以来5人目のタイ記録で、球団では初となる助っ人のシリーズ3戦連発であっという間に試合をひっくり返した。

 初回に先制点を許した黒田だったが、逆転してもらった後の2回、3回は2イニング連続して3者凡退。日本ハムが円陣を組んで臨んだ4回は大谷に右中間を割られる2打席連続二塁打を浴びたが、失点は許さなかった。5回には先頭・田中賢に三遊間を抜かれる左前打を打たれるなど1死二塁のピンチを迎えたが、後続を断ち切った。6回には近藤、大谷を凡打に仕留めたが、足に違和感を覚えたような仕草を見せてトレーナーらとともにベンチ裏へ。しばらく治療した後で再びマウンドへ向かったが、結局、続投は難しいと判断され、マウンドを降りた。

 41歳8カ月で日本シリーズ初登板となった黒田。40代での登板は2013年の斎藤(楽天)以来6人目、先発は2010年の山本昌(中日)以来5人目で、このまま勝利投手となれば、1950年の若林(毎日)以来66年ぶり史上2人目となる。

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