金本監督エール「藤浪よ、迷って、もがけ!!」

[ 2016年10月25日 06:30 ]

メジャーリーグ球でキャッチボールする藤浪
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 迷って、もがいて、乗り越えろ! 甲子園での秋季練習に参加している金本監督が24日、今練習で初めて藤浪のブルペン投球をチェック。今季7勝11敗に終わった右腕に対し、自身の経験も引き合いに出してエールを送った。

 「今日はバランスを気にして投げていたね。向上心がありすぎて、いろいろ試しすぎるところがある。それが今年ちょっと失敗につながったのじゃないかな。どういうのが自分に合っているのかを探しすぎて、迷ってしまう。でもいいんだよ、迷うことは。迷って、探していけばいい。そういう意味では、今年いい機会だった」

 現状に満足せず、より高みを目指すからこそ壁にぶつかることもある。指揮官自身も「毎年のように(迷いは)あった。36歳で悩まなくなった」と振り返った。

 「昔の打ち方に戻して良くなったこともあったし、新しく取り組んだことが成功したこともあった。それでまた迷って。その繰り返しよ。常にベストを求めたいし“これでいい”と言うのはない。“これでいい”と思ったら、逆に終わる」

 11月の侍ジャパン強化試合で使用するボールで、初めて投球練習した藤浪は「滑る感覚はあるけど、変化球はしっかり指にかかれば曲がる。曲がり幅が大きいだけなんで、調整したい」と話した。入団1年目から活躍してきたとはいえ、まだ22歳。一つ一つの経験を糧に、真のエースを目指す。(山添 晴治)

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2016年10月25日のニュース