栗山監督「すべて懸けて勝とうと」連敗から巻き返しへ「いよいよこれから」

[ 2016年10月25日 22:58 ]

SMBC日本シリーズ2016第3戦 ( 2016年10月25日    札幌D )

<日・広>10回、サヨナラ打の大谷を迎える栗山監督
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 日本ハムが延長戦の末、劇的なサヨナラ勝ちでシリーズ初勝利をつかみ取った。「北海道のファンの皆さんの力でこういう形になると感じられたゲームだった。本当にありがとうございました!」。敵地で連敗スタートとなり、戻った札幌ドーム。まずは地元ファンへの感謝の言葉から勝利監督インタビューを始めた日本ハム・栗山監督の目は、心なしか潤んでいるようにも見えた。

 苦しみ抜いた末にたどり着いた初勝利だ。初回に1点を先制しながら、2回に逆転を許し、1点ビハインドのまま終盤へ。

 8回には、大谷が敬遠された2死一、二塁の場面で打席に入った4番・中田が2点適時二塁打を放ち、1度は逆転に成功した。「翔(中田)でやられればしょうがないとずっと1年間言ってきた。8回まで追い込まれたが、こっちは信じて待っているだけ。本当によく打ってくれた」。9回に追いつかれ延長戦に突入したが、延長10回には1死から四球で出塁した西川が盗塁に成功。この2死二塁で打席に入った大谷が内角低めのボール球を右前に弾き返し、サヨナラの走者を迎え入れた。

 「遥輝(西川)がいい形で二塁に行き、何とかしようという気持ちが形になった。誰が決めたということより、とにかくきょうの試合が1年間のすべてだと思っていた。まずはすべてを懸けてきょうの試合を勝とうと思っていたので本当に感謝しています」と栗山監督。

 「選手たちは何とかしたいという気持ちが先だって(ここまで2試合は)自分たちの形にならなかったが、北海道に戻って来て、北海道の力が、北海道の皆さんが、普通の状態に戻してくれた。さあ、いよいよこれからということになったので本当にいい試合だった」と再び地元ファンに感謝すると「きょう取りましたが、まだ負けている。ただ、あと2試合は間違いなくこの札幌ドームでやれるということが分かったわけですから、あしたからまたしっかり足を地につけて北海道の皆さんと闘っていきます」と力強く巻き返しを誓った。

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