福原ファーム育成コーチ就任 若虎へ「宝刀のススメ」

[ 2016年10月25日 06:37 ]

質問に笑顔で答える福原忍氏
Photo By スポニチ

 今季限りで現役を引退した阪神・福原忍氏(39)が24日、ファーム育成コーチに就任することが決定し、西宮市内の球団事務所で会見に臨んだ。伸び悩む若虎育成へ手腕発揮を期待されており、信頼のおけるボールを磨く「宝刀のススメ」を説いた。

 「困った時に投げるボールというか、信じて投げられるボール。そういうのを見つけてあげられたらと思う。ピンチとかそういう場面で“この1球”というのがあれば。直球か変化球か、本人によって(いろいろ選択の余地が)あると思う」

 プロ18年間で培った経験があるからこそ、確固たる指導方針を口にできる。先発、中継ぎ、抑えとあらゆるポジションを担っても、常に自身の投球の軸になったのは直球だった。窮地で頼れる球種を確立することが1軍への近道だと若虎たちにも伝えていくつもりだ。

 今季は2軍暮らしが長かったため、若手と接する機会もこれまで以上に多くなり、選手個々の特徴や性格を直に把握しているのも強みだ。

 「まだ殻を破り切れていない子が多い。そういう子をしっかりアドバイスできたら。もうちょっと、という選手もいるし、まだまだ練習しないといけない選手もいる」

 コーチ就任要請を受けるか、熟考を重ねた末に「野球が好きなんですかね」と指導者の道を選んだ。金本監督からは「頼むぞ」と激励され、気持ちを新たにした。

 「1人でも多く、甲子園のマウンドで投げられる投手が出てきてくれたら良いと思う」

 29日から鳴尾浜球場で秋季キャンプ(高知・安芸)に参加しない投手陣の指導にあたり、第2の人生をスタートさせる。“福原流”で超変革の申し子を聖地に送り込む。(遠藤 礼)

続きを表示

2016年10月25日のニュース