25季ぶりVの日大 仲村監督「選手が頑張った」他大学からも称賛

[ 2016年10月25日 17:50 ]

東都大学野球秋季リーグ戦最終週第1日 ( 2016年10月25日    神宮 )

<東洋大・日大>25季ぶり優勝を飾り仲村監督を胴上げする日大ナイン
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 日大が鮮やかな逆転サヨナラ勝ちで、2004年春以来、25シーズンぶり23回目の優勝を決めた。

 8回に2点返し1点差にすると、最終回は亜大戦の殊勲者・八田が先頭で中前打。このヒットをきっかけに4安打を集中、一気に逆転サヨナラ優勝という劇的ドラマを完結させた。次打者で待機していた中日ドラフト2位の京田はナインと抱き合って号泣。長く遠ざかっていた優勝の感激を味わった。

 「本当に優勝したのか?まだ実感がわかないんです」関係者から泣かないの?と声をかけられた仲村恒一監督は、選手の喜ぶ姿に目を細めるだけで、涙はない。「現役のときは亜大と駒大が強くて、僕も優勝経験がないんです。今年のチームは誰がではなく、全員で何とかしようと。選手が頑張ってくれました」と、全員野球の成果を振り返った。

 国学院大戦では1メートル92の大型左腕・弓削(ゆげ)を思い切って先発起用。すると初完封。2回戦は延長15回の引き分けも経験、優勝候補・亜大戦でも延長にもつれ込み、八田が決勝の2ラン。日替わりヒーロー的な選手が飛び出し、気がついたら優勝していた、というのが指揮官の本音だろう。他大学の関係者は「日大の仲村は熱心に他大学の試合を見てるもの。その中で、弓削なんかを国学院にぶつけたり、うまく選手を使ったんじゃないか」と手腕を褒めた。

 25シーズンぶり。あのときは那須野(元横浜)がエースだった。長く低迷していた日大が、復活の秋を迎えた。

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2016年10月25日のニュース