上原 2カ月ぶりS 26年ぶり宿敵ヤ軍4連戦スイープ締め

[ 2016年9月20日 05:30 ]

<レッドソックス・ヤンキース>最後の打者を打ち取りガッツポーズの上原(AP)

ア・リーグ レッドソックス5―4ヤンキース

(9月18日 ボストン)
 レッドソックスの上原浩治投手(41)が18日(日本時間19日)、ヤンキース戦で2カ月ぶりとなる今季7セーブ目を挙げた。2連投中だった守護神キンブレルに代わって9回に登板し、1回1安打無失点に抑えた。宿敵ヤ軍相手の4連戦4連勝は90年以来26年ぶり。2位オリオールズとの3ゲーム差を堅持し、19日(日本時間20日)のオ軍戦に勝てば地区優勝マジック9がともる。

 まるで世界一まで駆け上がった13年の再現だ。1点リードの9回。上原がアップテンポな登場曲に乗って現れ、フェンウェイ・パークの3万7306人の観衆が総立ちで背番号19を出迎えた。

 7月16日のヤンキース戦以来、2カ月ぶりのセーブ機会。「勝てばいい」と、普段通り力強く腕を振った。先頭ガードナーの右翼線を襲う飛球を、ベッツがダイビングキャッチ。2死後に安打を許したが、最後はテシェイラを中飛に抑え、味方とハイタッチを繰り返した。本拠地で果たしたヤ軍相手の4連戦スイープ。3年ぶりの地区優勝へ弾みをつける火消しに「勝てば勢いづくと思う」と大きく息をついた。

 上原が右胸筋痛で7月20日に故障者リスト入りして以降、チームは24勝21敗、勝率・533で、首位から3位まで落ちた。対照的に9月5日の復帰後は9勝4敗、勝率・692とペースアップ。6日に首位に返り咲いた後はその座を守り、上原は復帰後6試合連続無失点と救援陣を支える。

 田沢も3―4の6回からの1イニングを3者凡退。逆転劇を演出した働きに「そういうところも評価してもらえたら」と胸を張った。救援陣の9月の防御率0・94は大リーグトップ。16試合中13試合で得点を許していない。

 上原と同い年のオルティスが今季限りで現役を退く。チームは有終の美を飾ろうと一致団結している。19日からは2位オリオールズとの4連戦。最高潮の勢いのまま、眼下の敵を突き放す。(ボストン・東尾 洋樹)

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