ソフトB首位死守 9回2死から中村晃の同点打でドロー 

[ 2016年9月20日 05:30 ]

<ソ・オ>9回2死一、二塁、中前適時打を放つ中村晃

パ・リーグ ソフトバンク3―3オリックス

(9月19日 ヤフオクD)
 ソフトバンクが首位を死守した。今季最長の4時間58分、延長12回を戦って引き分け。ベンチ裏に引き揚げてきたナインは手を叩き、勝ったかのようなムードだった。

 工藤監督が胸をなでおろす。「ハラハラしました。特に12回の1死満塁の場面はね」。11回から投げる5番手・岩崎が3安打を浴びた。打席には4番のT―岡田。外野フライでも勝ち越される場面だったが、成長著しい9年目が踏ん張った。カウント1―1から6球連続の直球勝負。8球目の内角高め151キロで空振り三振に斬り、伊藤も遊飛に仕留めて窮地を脱した。「今日は岩崎に任せようと思った」という指揮官の期待に応えた。

 中村晃は敗戦の危機で値千金の一打を放った。9回2死一、二塁で同点中前打。「気持ちで打ちました」と喜んだ。負けがなくなった最終回の攻撃では投手を含めてほぼ全員がベンチから声を出した。工藤監督は「ぎりぎりの試合でみんなが一丸となっていて、うれしく思った」と話した。

 岩崎の回またぎは、登板準備中に腰に張りが出た守護神サファテに無理をさせない意図もあった。打倒、日本ハム。照準はもう定まっている。

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