復帰後驚異の活躍!上原の快投に米メディアも注目「10月のキーマン」

[ 2016年9月17日 16:27 ]

レッドソックスの上原 (AP)

ア・リーグ レッドソックス7―4ヤンキース

(9月16日 ボストン)
 レッドソックスの上原浩治投手(41)は16日(日本時間17日)のヤンキース戦にリリーフ登板し、1回無失点の好投。相手打線を三者凡退に抑え、与えられた役割を完ぺきに果たした。

 上原は7月19日のジャイアンツ戦で右胸筋を痛めて故障リスト入り。9月7日のパドレス戦で復帰登板を果たすと、ここまで5試合連続で無失点登板を見せている。この5試合のマウンドで16人の打者と対戦。13人の打者を切って取り、6奪三振というパフォーマンスには驚きのほかない。

 この快投に米国のメディアも注目。スポーツ専門局のESPNは「8回の驚異。上原の成功がレッドソックスの10月(プレーオフ)の鍵を握る」という見出しの特集記事を掲載し、先述のデータのほか、ファレル監督やチームメートのコメントを紹介した。

 上原は2013年にレッドソックスへ入団。ファレル監督も時同じく、チームの指揮を取り始めた。上原は同年に21セーブをマークしてワールドシリーズ制覇に貢献。ファレル監督がベテラン右腕に絶大な信頼を置いていることはコメントからも見て取れた。「ここ数試合を見ていると、彼は腕の強さを増して戻ってきたように感じる。マウンド上でのあの躍動する投球フォームを見ると、勇気づけられるよ」。

 救援投手のジーグラーも上原を心強く思う一人。ブルペン強化のため、7月にトレードでチームに加入した右腕はこう語る。「8回をきっちり抑えてくれるから、他のプルペン陣の役割が明確になった。ベンチからブルペンに電話が入っても、誰も顔を見合わせずに、みんなが8回は上原が登板すると分かっている。これはみんなを楽にさせて、自信を持たせてくれるんだよ」。

 今季はここまで44試合に登板して2勝3敗11ホールド、防御率3・95。守護神キンブレルが故障で戦列を離れた時には代役を務め、6セーブを挙げていることも特筆すべきだろう。3年ぶりの頂点へ向けて、やはり上原の存在が欠かせない。

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2016年9月17日のニュース