栗山監督 逆転Vへ「仕掛けまくる」大谷本格復帰翌日の打者起用に含み

[ 2016年9月17日 08:05 ]

札幌市内の球団事務所前で取材に応じる栗山監督

 恐れず、突っ走るのみだ。日本ハムの栗山英樹監督(55)が16日、残り12試合で「攻めの采配」を振ることを宣言した。21日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)で先発予定の大谷翔平投手(22)を翌22日の同戦で打者起用する可能性を改めて示唆。登板翌日の打者出場が実現すれば新人だった13年以来3年ぶりだ。全ては逆転優勝へ、勝負手を打ちまくる。

 最後の最後まで攻めダルマだ。シーズン残り12試合。首位・ソフトバンクまで0・5ゲーム差の2位。札幌市内の球団事務所に姿を見せた日本ハム・栗山監督は「“ここで仕掛けたら何かが起こる”という楽しみを持って向かっていく。守ろうとすると逃げていく。苦しくなればなるほどこっちは仕掛けまくる」と鼻息を荒くした。

 その中心にいるのが二刀流・大谷だ。投手復帰2戦目だった13日のオリックス戦(札幌ドーム)で自身が持つプロ野球記録を1キロ更新する164キロをマークするなど5回2失点。次回登板予定の21日の首位・ソフトバンク戦では球数制限を解除し、本格復帰する。指揮官はその大谷について「“全ての試合、全ての打席に立たすことはできないのかな”と考え始めている」とし、最後の直接対決となる翌22日の同戦での打者起用に含みを持たせた。前回登板翌日の14日は疲労を考慮し打者起用を見送ったが、シーズン最終盤は勝負に出る可能性が高い。

 今季は大谷のDH解除や増井の先発転向、吉川の抑え起用など、「栗山マジック」が随所で光っている。15日のオリックス戦(札幌ドーム)で救援登板したベテラン武田久について「凄くいい。久らしくなってきた」と絶賛しており、勝ちパターンで起用する可能性も浮上している。

 17日のロッテ戦(札幌ドーム)で打者出場予定の大谷は「最後に逆転(優勝)できれば十分」と話しており、指揮官も「必死になってやるだけ」と力を込める。失敗を恐れない。その先に就任1年目の12年以来4年ぶりのリーグ制覇が見えると信じている。 (柳原 直之)

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2016年9月17日のニュース