ハム中田の決勝打で-0・5差!さあ首位ソフトBと直接対決だ

[ 2016年8月19日 05:54 ]

<日・オ>3回無死一塁、二塁打を放った中田

パ・リーグ 日本ハム6―1オリックス

(8月18日 札幌D)
 パ・リーグは18日、首位ソフトバンクが3―6で敗れ、2位の日本ハムが6―1で勝ったため、1位と2位のゲーム差が「マイナス0・5」となる珍しい現象が起きた。順位は勝率で決まるため、ソフトバンクが1厘差で首位のまま。最大11・5差から肉薄した日本ハムは、主砲の中田翔内野手(27)が決勝打を放ち、19日から札幌ドームで行うソフトバンクとの直接対決3連戦に弾みをつけた。

 しばき上げた。同点とされた直後の3回だ。先頭の大谷が中前打で出塁し、中田が続いた。2ボールから高めに浮いたフォークを逃さない。打球は右中間フェンス上部に直撃。5試合、19打席ぶりの安打となる二塁打が決勝点を叩きだした。

 中田は「入ったかなと思った。あれが入らないのが今の俺だね」と自虐的に言った。7日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)での17号が最後のアーチで、18本塁打の二刀流・大谷に抜き去られた。だが、3回の一打で復調の手応えを確かにつかんだ。5回の左前打で5試合ぶりとなるマルチ安打。「増井さんに勝ちを付けてあげたかったので実現できて良かった」。勝利だけを目指すひたむきさがバットに乗り移った。

 いら立つ自分をコントロールできないこともあった。10日の西武戦(札幌ドーム)。延長11回にサヨナラ勝ちしたが、歓喜に沸くウオーターシャワーの輪に中田の姿はなかった。直前の打席で見逃し三振。一目散にベンチ裏へ消え、スタンドへボールを投げ入れる勝利後のファンサービスにも加わらなかった。翌日には栗山監督から口頭で注意を受け、猛省。精神的にまた一回り大きくなった主砲がグラウンドで答えを出した。

 今季3度目の5連勝で首位の座は目前だ。ソフトバンクに勝率でわずか1厘差及ばずに「マイナス0・5」ゲーム差の2位だが、19日からの直接対決での「奪首」に弾みをつけた。栗山監督は「ここから苦しくなる。一つ勝つのが難しくなる。そういう時こそ主役が決める」と期待。中田は「ここまで来たからには明日からの3連戦はぶっつぶす気持ちで」と久々のお立ち台で声高らかに誓った。(柳原 直之)

 ▼日本ハ・大谷(中田の二塁打で一塁から生還)取られた後だったので良い点の取り方だった。(右翼手が)捕りにいっていなかったので、(打球判断は)そんなに難しくはなかった。

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2016年8月19日のニュース