作新学院・今井9K3試合連続完投!150キロ台連発

[ 2016年8月19日 05:30 ]

<木更津総合・作新学院>力投する作新学院・今井

第98回全国高校野球選手権大会準々決勝  作新学院3―1木更津総合

(8月18日 甲子園)
 作新学院が、準々決勝で木更津総合(千葉)を3―1で下して5年ぶりにベスト4へ進出した。エース右腕・今井達也投手(3年)が6安打1失点、9奪三振で完投勝利を飾った。最終回に自己最速タイの152キロを含む150キロ台直球を連発するなど、3試合連続完投の鉄腕ぶりを発揮。春夏連覇した1962年以来となる決勝進出が懸かった準決勝は、20日の第1試合で明徳義塾(高知)と対戦する。

 最終回だけは「飛ばす」と決めていた。3―1で迎えた9回1死。作新学院・今井がギアチェンジした。

 大熊への2、3球目に150キロを連発。この試合初の大台到達で甲子園がどよめいた。そして4球目。外角へ外れた球にスコアボードは「152キロ」の表示が浮かび上がった。3万5000人の大観衆から拍手が湧き起こる。2死として最後は投げ合いを演じた早川を、151キロ外角球で空振り三振に仕留めた。3戦連続2桁奪三振こそ逃したが、堂々の内容だった。

 「野手には凄く助けられたので、最後は三振で楽をさせてあげたかった。球速は気にしなかったけど、気持ちで投げたのが数字に表れたと思います」

 相手エース左腕は、前日の3回戦で今大会最短の1時間23分、初戦(2回戦)も今大会2位タイの短さの1時間31分で投げきっていた。「早川君は球数が少ない。自分のチームもできるだけ守備の負担を減らしたかった。それには打たせて取るのがベスト」。今井はそんな早川をお手本にした。3回戦同様にカットボールでカウントを稼いだ。直球は140キロ台前半と抑えめにしたが、5回2死二、三塁のピンチでは147キロ。8回2死二塁では146キロを外角低めに決めるなど、勝負どころでは力を込めた投球内容でネット裏、阪神の平塚克洋アマスカウトを「打者を見極めた投球技術を覚えた」とうならせた。

 鹿沼西中時代は鹿沼ポニーでプレーする一方で、中学の陸上部に所属。走り幅跳びで県大会に出場した経験もある。体のバネと瞬発力に自信を持つ今井は「一瞬でどれだけ力を発揮できるかが野球では大事」と語る。学校の休み時間でも、宿舎での休憩中でも、暇さえあればボールがなくてもリリースの練習をしている。日々の地道な努力が、大舞台でも力を発揮できる要因となっている。

 エースの3戦連続完投で、2011年以来5年ぶりの4強入り。73年春に4強入りした大先輩の江川卓(元巨人)の成績に並んだが、今井は言う。「球速はそんなに差はないと思うけど、まだまだ雲の上の存在なので、少しでも近づければ」。その大先輩が成し得なかった日本一まであと2勝。気負わず、自然体で腕を振り続ける。 (原田 真奈子)

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