中日・平田 攻守で黒田の200勝阻止 頭脳プレーで併殺完成

[ 2016年7月7日 05:30 ]

<中・広>6回無死一塁、勝ち越しの左中間適時二塁打を放つ平田

セ・リーグ 中日4―1広島

(7月6日 金沢)
 一丸で目の前での大記録達成を阻止した。中日打線が勝負どころでの集中打で日米通算200勝をかけてマウンドに上がった黒田を攻略した。

 勝ち越し劇は亀沢から始まった。同点の6回、先頭打者として登場。平凡な一ゴロを全力疾走で内野安打に変えた。「あれをセーフにするのが僕の仕事。投手にはイヤな安打だったと思います」。自画自賛の一打でつかんだ突破口を平田がこじ開ける。「甘い球をしっかり、とらえられた」。黒田のスライダーを叩き、左中間への決勝適時二塁打。送球間に三塁へと進み、次打者・ビシエドの中前打で悠々と本塁へと帰ってきた。

 守備からのリズムだった。6回に同点とされ、なおも無死一、二塁。平田は新井の飛球を捕球すると迷わず一塁へとランニングスローし、併殺を完成させた。「少しチャージを緩めて、(一走の)ルナが2、3歩前に出たのを見ていました」。頭脳的なビッグプレーで勝利への流れを導いた。

 黒田の大記録を期待する観衆の、異様な熱気も「特に感じなかった。試合に勝つだけですから」と言い切る。攻守両面の躍動も平田にとっては当然の働きだった。 (桜井 克也)

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2016年7月7日のニュース