ソフトB千賀 力で押した無傷7勝目 初回150キロ超11球

[ 2016年7月7日 05:30 ]

<オ・ソ>勝利投手となった千賀(左)の肩を揉む工藤監督

パ・リーグ ソフトバンク5―2オリックス

(7月6日 京セラD)
 ソフトバンク・千賀がまた一つ、連勝を伸ばした。6回2/3を2失点で今季無傷の7勝目。チームを連敗ストップに導いた投のヒーローは「最初に点を取ってくれたのが大きかった」と初回に3点の援護をくれた野手陣に感謝した。

 気合がみなぎっていた。初回に投じた19球のうち、直球は14球。そのうち150キロ超えは11球を数えた。前回先発した29日ロッテ戦(ヤフオクドーム)は6回4失点。フォークに頼りすぎたことが反省点だったため、この日は直球勝負を挑み、力で押した。シーズンも中盤に差し掛かり、疲れも出てきているという。登板間のブルペン投球で投手コーチの助言も受けながら崩れかけていたフォームのバランスを取り戻すことを重視した。

 3回に2死三塁から安達に右前適時打を許して失点。さらに2死満塁のピンチを招いたが、クラークに対してワンバウンドするフォークにバットを振らせて最少失点でしのいだ。しかし7回は走者を残してマウンドを降り「中継ぎの力を借りて悔しいので、また頑張ります」と高みを見据えた。

 懸命に腕を振る姿に、工藤監督も「初回から気持ちが入っていたし、何とかしなきゃ、というものを感じた。一球も抜くことなくいけるところまでいこうという姿勢はみんなに勇気を与える」と賛辞を惜しまなかった。開幕からローテーションを守りながらいまだ黒星のない23歳が、沈みかけたチームを救った。

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