DeNAエリアン 来日1号が逆転満弾!球団38年ぶり

[ 2016年7月7日 05:55 ]

<D・ヤ>ラミレス監督(右)とともにポーズを決めるエリアン

セ・リーグ DeNA8―7ヤクルト

(7月6日 横浜)
 打った瞬間、確信していた。DeNAのエリアンは打球の行方を見届けると、ゆっくりとダイヤモンドを一周。ホームを踏むと両手をポンと叩き、星空を指さした。起死回生の逆転満塁アーチ。本拠地の横浜スタジアムは大歓声に包まれた。

 「とにかく自分のスイングでボールをうまく捉えるように打席に入った。積極的にいったおかげで完璧な当たりだった」

 1点を追う8回だった。2死満塁で打席に立つと1ボール2ストライクと追い込まれた。2球外角高めのボールを見極める。ここまで5球全てが直球。目は慣れていた。ルーキが投じた6球目。甘く入った150キロの直球を真芯で捉えた。来日1号が逆転満塁本塁打。球団の外国人で1号が満塁弾だったのは、78年のミヤーン以来38年ぶり2人目だ。大リーグ時代も含めて3本目。実はドジャース時代の昨年も4月21日(米国時間)のレッズ戦で放ったシーズン1号が満塁弾だった。まさに、持ってる助っ人だ。

 途中加入の新助っ人は5月27日に入団。慣れない環境の中で、6月13日に来日した家族が支えになっている。ステイシー夫人(31)と2人の子供たち。エリアンは「家族がいるのといないのでは、メンタルが全然違うんだ。支えになっているよ」と相好を崩す。

 打てない時にはステイシー夫人から「今のプレーは良くなかったわ」、「このスイングは良くないんじゃない?」と愛の叱咤(しった)が飛ぶという。この日もエリアン一家はスタンドで観戦。妻にどんな言葉を掛けられるかと問われたエリアンは、「多分(2失策の)守備のことを言われるね」と頭をかいた。

 108打席目での来日初本塁打。ラミレス監督は「あの場面で一番最初に思ったことは歩いてもらいたいということ。次はヒット。本塁打は一切頭になかった」と驚きの表情を浮かべた。エリアン自身も「本塁打を打てると思っていなかった」と振り返る。指揮官も本人も予想していなかった劇的な逆転満塁弾。この夜のステイシー夫人は、きっと優しいはずだ。(中村 文香)

 ◆エリアン・エレラ 1985年2月1日、ドミニカ共和国出身の31歳。03年にドジャースと契約し、12年に大リーグデビューを果たした。大リーグ通算成績は223試合出場で打率・253、8本塁打、55打点。今季はド軍傘下3Aでプレーしていたが、5月15日にDeNA移籍合意が発表された。1メートル80、93キロ。右投げ両打ち。今季年俸は8000万円。

 ≪「逆転」はセ2人目≫新外国人のエリアン(D)が今季1号の逆転満塁本塁打。来日初本塁打が満塁弾だったのは14年ハフマン(ロ)以来22人目、セでは6人目。チームでは大洋時代の78年5月23日巨人戦にミヤーンが打って以来38年ぶり2人目だ。今回は1点を追う8回に逆転V弾。来日1号が逆転満塁決勝弾は、04年5月15日巨人戦のマーチン(ヤ)以来史上2人目の劇的な一発だった。

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