金本監督 また若虎抜てき!今度はドラ6板山「どんどん若い選手に…」

[ 2016年4月22日 06:28 ]

板山は一軍に合流しダッシュを繰り返す

 また若虎が1人、し烈な外野手争いに加わる。阪神ドラフト6位の板山が21日、初の1軍昇格を果たした。

 「やってやろうという気持ちです。持っている実力以上をやろうとするのではなく、すべての面で今持っているものを出したいです」

 20日のウエスタン・リーグ、広島戦(由宇)で3打数2安打を放ち、勢いに乗っている。打率・255でも1軍デビューと同時にブレークする可能性を秘めている。高知・安芸だった春季キャンプでは掛布2軍監督から「MVP」に選出され、打ち上げ後に1軍の沖縄・宜野座キャンプに参加。持ち味のフルスイングは金本監督らの目にとまった。

 身長1メートル80、体重79キロと決して大柄ではないが、スイングスピードは一級品。昇格を決断した金本監督も、「振れる力もある。きのうも2安打打っている」と高評価。「どんどん若い選手にチャンスを与えて、雰囲気に慣れさせて、経験させて、打席に立たせて打ってくれたら良いけど。競争だからね」と期待した。

 まずは代打出場からスタートの見込みだが、スタメン奪取のチャンスは十分にある。開幕戦でスタメンではなかった江越も、4月3日のDeNA戦から代打で2試合にまたがる2打席連続本塁打を放ち、そのまま中堅の座をつかんだ経緯がある。そんな“成功ストーリー”の再現をめざす。

 「掛布監督には『その気になってやってこい』と。消極的にならずに積極的にいけということだと思います」

 この日は倉敷マスカット球場の室内練習場でフリー打撃やダッシュで調整。あいにくの雨天中止でデビューはお預けとなったが、「残念だけど切り替えて。帰って素振りします」と、熱い気持ちが雨で冷めることはない。 (久林 幸平)

 ◆板山 祐太郎(いたやま・ゆうたろう)1994年(平6)3月27日生まれ、神奈川県出身の22歳。成立学園では1年から正二塁手。3年夏の東東京大会4強が最高で、甲子園出場はなし。亜大2年時に外野手に転向し東都リーグで3度のベストナイン。15年ドラフト6位で阪神入り。1メートル80、79キロ。右投げ左打ち。

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