球児 4年ぶり復帰登板2回零封 他球団007「ローテ間違いない」

[ 2016年2月15日 05:30 ]

藤川は紅白戦に先発し、2回零封の好投

阪神紅白戦 白組4―0紅組

(2月14日 宜野座)
 猛虎に「火の玉ストレート」が帰ってきた。4年ぶりに阪神に復帰した藤川が、紅白戦に先発。縦じまのユニホーム姿で、まっさらなマウンドに上がった。2回を1安打無失点。かつての絶対的な守護神は、先発投手としても貫禄の投球を披露してみせた。

 「(先発は)まだ一つの練習方法なので。野球の調整、バッターとの感覚とかは、これから始まるという感じ」。復帰後初の実戦。本人は「まだまだ」と評したが、その球威は抜群だった。最速147キロ。2回1死一塁では、高めへ浮き上がるような146キロ直球で横田から空振り三振を奪った。火の玉、健在。13年6月の右肘じん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)の影響など、どこにも感じさせなかった。

 注目の起用法。金本監督は「まだ先発に変わって球の配分がどうなのかな、と。そこら辺がまだね」としたが、ネット裏のヤクルト・西沢浩一スコアラーは「切れも制球も良かった。開幕ローテーションに入るのは間違いない」と要警戒マークをつけた。昨季、四国アイランドリーグplusの高知でも先発を経験したが、阪神では03年9月19日の巨人戦(東京ドーム)が最後。虎戦士として13年ぶりの先発マウンドへ、準備を整えつつある。

 この日は他の投手とは別に午前中はボールを握らず、紅白戦が始まる40分前にキャッチボールを開始。その後に打者を打席に立たせてブルペンで投げ込み、マウンドへと向かった。13~15年に所属した大リーグのスタイルを踏襲しつつ、「日本式も取り入れながら」と藤川。独自の調整法を模索している。

 「3月に入って、監督からどう言われるか分からないけど調整していきたい」。万全の態勢でシーズンへ。藤川の脳裏にあるのは、それだけだ。

 ◆藤川の前回の先発登板 03年9月19日の巨人戦(東京ドーム)に先発し、3回までノーヒット。4回に無死から2番・二岡、3番・高橋由の連打でピンチを背負うも、1死後に清原を併殺打に仕留めて無失点。5回78球を投げ3安打3奪三振無失点でシーズン17試合目にして初勝利を挙げ、「思い通りの投球ではないけれど、うれしい」などと話した。

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