俺もショウゴだ!西武・斉藤 秋山流で一発 “スーパーサブ”卒業へ

[ 2016年2月15日 05:30 ]

紅白戦の4回無死、先制の左越えソロ本塁打を放った斉藤(右)

西武紅白戦 紅組8―2白組

(2月14日 南郷)
 外角低めの厳しいコースに、スムーズにバットが出た。4回、西武の9年目・斉藤が流し打った打球は、強風に乗って左翼ポール際に着弾した。「風を味方につけられて良かった」と笑ったが、高橋光からの一発には手応えもあった。

 昨年は自己最多の103試合に出場したがスタメンは22試合だけ。守備固めや代走での出番が主だった。右翼のレギュラー獲りに挑む今季は、新打法に挑戦中だ。昨年216安打を放ってブレークした1学年上の秋山のように、バットを寝かせて構えるようにした。「橋上さん(作戦コーチ)に指摘されたので。バットのしなりを使えるように、栗山さんや秋山さんを参考にしている」と内側から振る形に変えた。

 キャンプ中の休日にも黙々とバットを振り込み、フォームを固めた。8日のシート打撃では左中間を破るランニング本塁打をマーク。この日も2安打を放った。阿部打撃コーチは「昨年まではトップの位置が浅かったが、間を取ることができるようになった」と成長に目を細め、田辺監督も「風を読んで打ったのかな。いいアピールができている」と褒めた。

 定位置を争う木村文、田代が2安打を放つなど、競争は激化している。「内容に納得いかない打席もあるので、結果を出せるように練習したい」と斉藤。昨年の「秋山翔吾」に続き、16年は「斉藤彰吾」にブレークの予感が漂う。 (川島 毅洋)

 ◆斉藤 彰吾(さいとう・しょうご)1989年(平元)5月14日、埼玉県生まれの26歳。春日部共栄では1年夏の甲子園に出場も、1回戦で中田(日本ハム)らを擁する大阪桐蔭に敗退。高校通算52本塁打。07年高校生ドラフト7巡目で西武入団。通算275試合で打率.233、4本塁打、16打点、23盗塁。今季年俸1600万円。1メートル78、80キロ。左投げ左打ち。

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