大谷 走塁もグッド!メジャー関係者ホレボレ「あっという間に二塁に」

[ 2016年2月15日 07:45 ]

<日本ハム・韓国NC>5回2死、左中間へ二塁打を放ち、滑り込む大谷

練習試合 日本ハム3―4韓国NC

(2月13日 ピオリア)
 今度は足で魅せた。日本ハム・大谷は13日(日本時間14日)、韓国・NCとの練習試合に「3番・DH」で先発出場。0―1の5回、相手左腕の内角直球を左中間へ運ぶと、大きなストライドで赤土を駆け抜け、一気に二塁を陥れた。さらに8回には、先頭打者で遊撃内野安打。その後、1死一、二塁からの岸里の左前適時打で、二塁から一気に本塁へ生還した。

 「打った瞬間、安打だったからそんなに難しい打球判断ではなかった」と謙虚に話すが、素早いスタートと、スピードを緩めることのない華麗なスライディング。視察したブルージェイズのダン・エバンス統括部長も「走塁もいいね。あっという間に二塁に行ったね」と目を丸くした。

 8日の韓国・ロッテ戦に続き「3番・大谷、4番・中田」の並び。これまで最多の5打席に立ち、チャンスメーカーの役割を果たした。昨季は主に5番を務めたが、この時期は一定の打席数を確保することが狙いで、栗山監督は「打順に意味はない」と強調する。しかし、昨季チームトップの97試合で3番を打った田中は、本来チーム打撃や細かいサインプレーに対応する2番タイプ。指揮官は「新3番候補」に岡、浅間、西川らの名前を挙げるが、広角に打て、脚力もある大谷も3番の適性を存分に見せた。

 今季初のマルチ安打に「内容のある打席が多くて良かった。結果的にあっち(逆方向)に行くのは、良い状態。最初の方にしてはまずまず」と振り返った大谷。日本時間17日からの沖縄・名護キャンプでは投手としての調整が基本となり、24日の韓国・KIA戦に先発する。アリゾナ春季キャンプもあと2日。「打者・大谷」も順調な仕上がりを見せている。 (柳原 直之) 

 ≪3番先発は昨季8試合≫昨季の日本ハムで3番の先発出場が最も多かったのは、田中で97試合。これに続くのは、陽岱鋼(ヨウ・ダイカン)の30試合で大谷の8試合は3番目だった。なお、大谷の先発3番は13年が3試合、14年が29試合となっており、3年間の合計成績は、40試合で打率.242、7本塁打となっている。

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