DeNA山口 異例1182球投げ込み効果で好投 ラミ監督開幕戦楽しみ

[ 2016年2月15日 08:30 ]

<中・D>3回を1安打1四球無失点と好投し、サムアップで引き揚げる山口

練習試合 DeNA6―1中日

(2月14日 北谷)
 理想の軌道だった。DeNAの山口が、中日との練習試合に先発。2回先頭だったメジャー66本塁打の新外国人ビシエドを新球ワンシームで見逃し三振に斬った。

 「(ワンシームは)あそこに投げたくて使い始めた。100点?そうですね」と大きくうなずいた。1ボール2ストライクから投じた一球は、外角のボールゾーンからストライクゾーンへ入りながら落ちる軌道を描いた。

 「きのうもホームランを打ちましたよね。パンチ力があるなと」。前日の練習試合で本塁打を放ったビシエドとのシーズン中の対戦を見据え、どの球種にどう反応するかを試した。「ワンシームは使えるなと思った。もっと精度を上げて、常にストライクが取れるように」。3回1安打無失点で4奪三振。うち2三振がワンシームと手応えをつかんだ。

 今キャンプでの投球数は1182球でチーム最多だ。異例のハイペース調整には「状態が良いので、良いときのフォームを固めたい」という明確な意図がある。開幕投手に指名したラミレス監督は「開幕戦が楽しみ!」と声を弾ませた。「この調子で開幕戦を迎えられるように」と山口。その言葉には自信が満ちていた。  (中村 文香)

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