長田高 甲子園まで“復興マラソン” 21世紀枠候補

[ 2016年1月18日 05:30 ]

元気よくスタートする長田ナイン

 第88回選抜高校野球大会(3月20日、甲子園)の21世紀枠候補に入っている兵庫・長田高の野球部員が阪神・淡路大震災から21年を迎えた17日、神戸市中央区の東遊園地から西宮市の甲子園球場まで約18キロの“復興マラソン”を行った。

 「1・17のつどい」の会場、東遊園地で被災者に黙祷を捧げた後、ユニホーム姿で午前9時半にスタート。国道43号線を走った。永井伸哉監督は「復興された街を体感してもらいたかった」と理由を語った。震災時、43号線の上を走る阪神高速は崩落したが、今の子どもたちは映像しか知らない。「21世紀枠に推薦されたこともあった。甲子園(への道)は険しくてしんどい。震災からのスタート、一歩一歩です」

 選手32人全員が1時間30分で完走。三宅主将(2年)は決意を込める。「周りの人から声をかけられました。全力でプレーすることで少しでも希望になれたらと思う」。自宅が半壊したと両親から聞かされている右腕エース園田(2年)は「勉強ができ、野球ができるありがたさを実感できました。甲子園に春は選ばれなかったとしても夏には絶対に来る気持ちで練習します」力強かった。

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2016年1月18日のニュース