候補1年目で殿堂入り 工藤監督、野茂氏以来4人目の快挙

[ 2016年1月18日 17:50 ]

数々の名選手のレリーフの前でピッチングのポーズをとる工藤公康氏(左)と斎藤雅樹氏

 野球殿堂博物館は18日、ことしの殿堂入りのメンバーを発表し、競技者表彰のプレーヤー表彰として西武、巨人などで本格派左腕として活躍したソフトバンクの工藤公康監督(52)と巨人で180勝を挙げた斎藤雅樹氏(50)、エキスパート表彰として「ミサイル打線」の異名を取った大毎(現ロッテ)などで巧打の一塁手として鳴らした故榎本喜八氏が選ばれた。

 アマ球界などが対象の特別表彰では、法大で東京六大学リーグ最多の48勝を挙げてバルセロナ五輪日本代表監督を務めた山中正竹氏(68)、元衆院議員で戦後の野球界復興や国際交流に尽力した故松本瀧蔵氏が選出された。

 工藤氏は1993、99年にパ・リーグ最優秀選手(MVP)に輝くなど通算224勝。候補者資格を得て最初の投票での選出は2014年の野茂英雄氏以来4人目となる。プロ野球史上最長タイの実働29年で47歳までプレー。日本シリーズに14度出場し、西武、ダイエー(現ソフトバンク)、巨人の3球団で計11度日本一となった。

 斎藤氏は89、90年に2年連続20勝をマークし、最多勝5度、沢村賞を3度獲得。89年には11試合連続完投勝利のプロ野球記録を樹立した。榎本氏は東京・早実高からプロ入りした55年に新人王を受賞し、首位打者を2度獲得するなど通算2314安打を放った。

 プレーヤー表彰は有効投票数の75%(ことしは253票)以上が必要で、斎藤氏は285票、工藤氏は258票だった。

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2016年1月18日のニュース