西武の本田圭佑 本家ばり!体力測定で1位「リトル本田がいたかも」

[ 2016年1月18日 06:23 ]

トップの成績を残したシャトルランを終えてキャッチボールする西武のドラフト6位・本田

 「野球界のHONDA」がトップを取った。サッカー日本代表のエースと同姓同名の西武のドラフト6位右腕・本田圭佑投手(22=東北学院大)が17日、西武第2球場での新人合同自主トレで行われたシャトルランで新人8選手中トップの131本をマーク。新人離れしたスタミナを証明した。

 本田の中にいる“リトル本田”の「130本はいこう!」という声が聞こえた。20メートルの距離をひたすら往復するシャトルラン。他の新人が次々と脱落する中、本田は踏ん張った。「120本を超えてからはキツかったけど、そこからは“リトル本田”がいたかもしれません」。もう一人の「自分」に鼓舞されながら、自らに課した130本というノルマをクリアした。「短距離より長い距離の方が得意。今が(体力の)MAXじゃない。まだ“伸びしろ”があると思う」。本家が過去に使い、最近ではお笑い芸人のじゅんいちダビッドソンがネタにしている「本田語録」を交えながら胸を張った。

 新人合同自主トレを担当する里2軍トレーニングコーチは「酸素の最大摂取量が分かるテストで、摂取量が多ければ回復力も高いという目安になる。120本を超えればたいしたもの」と評価した。昨年ドラフト1位の高橋光が約110本だったことを考えれば、本田の体力は申し分なしだ。

 春季キャンプ(宮崎・南郷)まで2週間を切った。「新人の中で劣っていたらプロで上にはいけない。投げる方も一番を獲りたい」と本田。目標は本家同様、全てにおいてトップになることだ。(重光 晋太郎)

 ▽シャトルラン スポーツテスト(体力・運動能力調査)で行う体力測定方法の一つで、往復持久走とも呼ばれる。20メートル間を1本として計算し、音楽(電子音)に合わせて走る。休みなく往復することでその本数を競う。音楽のテンポは徐々に速くなり、2回連続で20メートルラインに到達できなければ終了となる。

 ◆本田 圭佑(ほんだ・けいすけ)1993年(平5)4月24日、宮城県生まれの22歳。小3で野球を始め、柳生中では遊撃手として軟式野球部に所属。東北学院で投手に転向し、2年春からエースながら甲子園出場なし。東北学院大では2年春にリーグ戦初登板し、通算15勝7敗。15年ドラフト6位で西武入団。契約金2500万円、年俸700万円。1メートル79、80キロ。右投げ右打ち。

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